アケビにはアケビとミツバアケビがあることを知った

東北では山を歩き回っていると、秋になるとアケビの実が木にぶら下がっているのを見かけました。

初めて近くで見たのは天童の原崎沼の遊歩道でした。

実にアリがたくさん取りついていました。

ぶら下がっているアケビの実の白い種を含んだデリー状のものを何度も食べてみました。

甘い味ですが強烈な甘さではありません。

でも鳥たちや昔の人を惹きつけるには十分でしょう。

2021.6.14づけのblogで、アケビとムベ(郁子)の違いと料理方法を紹介しました。

アケビの葉には枚数の違いがあるものがあるとも述べました。

春にはアケビの花が咲きますが、東北で見かけたものの多くは黒紫色のものが多かったのですが、蟹江周辺で見かけるアケビは淡紫色のものが多いように思います。

雑木林でぶら下がっているアケビの花を見て美しさも感じるようになりました。

花が咲いていた場所で必ずしも実がぶら下がっていないところもあり、その理由は何故なのか理解できていません。

長い間アケビの葉は3出複葉だと思い込んでいました。

アケビだと確認していたアケビが3枚だったからだと思われます。

歩き回っているうちに掌状複葉で小葉が5枚のものも見かけるようになりました。

どちらのアケビが多いのかと思っているのですが、蟹江周辺では掌状複葉で小葉が5枚のものが多いようです。

「日本の樹木」(林弥栄編 山と渓谷社)にはアケビとミツバアケビと区別して掲載されていました。アケビは「山野に生える。葉は掌状複葉。小葉は5個あり、長さ約6㌢の狭長楕円形で全縁。4~5月、葉の間から総状花序をだし、淡紫色の花を開く。花には花弁はなく、3個の萼片がある。雌雄同株。雄花は花序の先に数個つき、直径約1㌢で雌花は雄花の下に1~3個つき、雄花より大きくて柄も長く、雌しべは3~9個。」と記されています。ミツバアケビは「山野に生え、つるはほかの木などに巻きつく。葉は3出複葉で長い柄がある。小葉は長さ4~6㌢の卵形または広卵形で、ふちに波状の大きな鋸葉がある。4~5月、葉の間から総状花序をだし、黒紫色の花を開く。雄花は花序の先の方に多数つき、直径4~5㍉と小形。雌花は雄花の下に1~3個つき、雄花より大きい。」と記されています。

私はアケビの花は、それぞれの個体によって色合いが違っていると思い込んでいましたが、アケビは薄紫色、ミツバアケビは黒紫色と異なる色の花を咲かせているようなのです。

「薄紫色ならアケビ、そして掌状複葉で小葉は5枚、黒紫色ならミツバアケビ、3出複葉」と規則化できそうです。

これからは花の色合いを見て、本当かどうか確かめてみたいと思っています。

(アケビ科 アケビ属) 落葉ツル性

カモ撮りこうちゃん

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