ミヤマカワトンボのオスがメスにディスプレーしていた!
木曽三川を越えて1年振りに養老山地の多度神社裏の多度峡に行きました。
ミヤマカワトンボとオナガサナエ(?)の写真と動画を撮りたかったからです。
6月末の暑い時期でミヤマカワトンボは渓流の岩にたくさんとまっていました。
オナガサナエ(?)は飛んでいましたが、写真も動画も全く撮れませんでした。
多度峡では一昨年ヤマビルに血を吸われました。
どこで取りつかれたのか不明ですが脛(すね)部分にくっついていて、帰ってから机の下にコロッと落ちてきたのです。
それについては2020.9.14づけのblogで書きました。
皮膚を食い破って血を吸われているのに痛みを感じないのです。
血は2~3日止まらないままでした。
血が止まらない成分を出しながら吸血しているのですね。
そんな経験があって多度峡に行くときは長ズボン、靴下、長袖のシャツや帽子などを着用して用心しながら歩いています。
「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)のミヤマカワトンボには「生育環境は丘陵地~山地の樹林に囲まれた渓流。生活史は卵期間2週間程度、幼虫期間2~3年程度(2~3年1世代)幼虫で越冬する。形態は国内の均翅亜目中、最大の種。国内のトンボの中では例外的に縁紋が存在せず、メスには偽縁紋と呼ばれる白い斑紋が現れる。オスとメスともに翅は赤褐色で後翅に農褐色斑がある。体色は斑紋の地域差がほとんどない。備考では日本特産種。メスは水中に潜って1時間以上産卵できるが、メスの翅の表面には細かい毛が密生しており、空気の膜をつくることで水中でも呼吸できると考えられている。」と記されています。私はミヤマカワトンボかどうかを翅の茶色が半透明かどうかで、オスとメスの違いを尻尾が緑の金属光沢なのか、縁紋があるかどうかで区別しています。
渓流沿いに歩いていると、オスとメスが2つのそれぞれの岩にとまっているのを見かけました。
オスはときどき羽を開いたり閉じたりしています。
自分の存在をアピールしている様です。
メスはその様子を見ている風情です。
しばらくするとオスは飛び立って、メスがいる岩にとまりました。
そこでも翅を開いたり閉じたりしています。
メスも1度開いて閉じました。
それをオスは見ていましたが、少し経つと飛び立って元の岩に戻りました。
しばらくするとオスは飛び立って飛んでいきました。
ディスプレーしたものの、その効果はなかったようです。
チョウやトンボでもオスとメスが出会うと、すぐ交尾態になると考えていましたが、そうでないことが分かってきました。
人間のような好き嫌いの感情があるような行動です。
それとも成熟度合いの食い違いかも知れません。
チョウでは一度交尾すると他のオスを受け入れない潔癖さがあるようです。
人間の貞操観念がこれらの動物の行動から派生してきたのかどうか考えるのも面白い問題といえますね。
(カワトンボ科 アオハダトンボ属)
カモ撮りこうちゃん