シシウドかと思ったけど違うセリ科の植物らしい

先日愛西市の福原輪中の長良川の堤防の下を、ハラビロトンボなどを探しながら散策していたら高齢の男性と出会いました。

カメラを持って写真を撮っているようでした。

私と同じような興味を持っているのだろうと思って声をかけると、名古屋から来たという話でした。

「どんなものを撮っているのですか?」と尋ねると「何でも撮っているのです。」と応えました。

私と同じ興味の持ち主で、動植物にかなり詳しいように思われました。

ここに来た理由は「長良川の堤防沿いの叢に、愛知県では珍しいシシウドが生えていると書いてある本があり、それで探しに来たのです。」と話してくれました。

私は「この辺りは定点観測地で、頻繁に来ていますがシシウドは見たことがありません。」と応えました。

そして「数年前まで山形県天童市に住んでいたのですが、そこではそこら中にシシウドが咲いていましたよ。」と話すと、「特に変わったシシウドではないのですが、愛知県では生えていないようなのです。」と応えてくれました。

そんなことからシシウドのことが頭に残っていました。

その後、岐阜県海津市南濃町早瀬の畑の隅に、シシウドかと思う花が咲いていました。

それを見ててっきりシシウドだと思ってしまいました。

でも花の雰囲気はシシウドのようですが、葉の感じが違っています。

まして畑に咲いていることからすると、園芸植物ではないかと思ったのです。

数日後、弥富市海屋の畑でも同じ花が咲いているのを見かけました。

どうも園芸種のようですが、大きさはシシウドと同じように大きいのです。

セリ科の花は同じような花を咲かせます。

思いあぐねてフェイスブックの「山野草・雑木・雑談を楽しむコミ」に写真を投稿して、どんな名前の植物かを尋ねました。

すると反応がたくさんあってハナウド、レースフラワー、ニンジン、ノラニンジン、トウキではないかと教えてくれました。

今のところその内のレースフラワーではないかと考えています。

これらは全てセリ科です。

そこで天童にいた頃に撮った写真の中にシシウドがないかと探してみました。

これまで当たり前にあるものの写真は撮らないことが多かったのですが、それでも何枚か探せました。

それを見るとやっぱりシシウドとレースフラワーは雰囲気が違うようです。

その写真を見て、早く新コロナ禍が収まって、天童近くの山を散策できたら良いなと思ってしまいました。

(セリ科 シシウド属)

カモ撮りこうちゃん

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