ゴイサギの育雛(子育て)は大変なように見える!
蟹江にはサギのコロニーがあります。
東名阪道(高速道路)蟹江インター内の樹林です。
その理由は他でも書きましたが、インター構内は人が入れず、猛禽類などの天敵から守られ、鳴き声や糞害などの被害が人家に及ばないので、ここに落ち着いたようなのです。
今ではサギたちの天国になっています。
加えて中日本高速道路がサギの保護に協力していることも、サギたちの営巣・産卵・育雛場所として利用されている理由でしょうね。
毎年2月末になると葉を落としている木々にアオサギが営巣し始めます。
若葉が生える頃には産卵・育雛を始めます。
4月に入るとゴイサギがやってきて、アオサギが営巣している木々にとまっているのを見かけるようになります。
その数もかなり多く、営巣場所としてアオサギが育雛し終わるのを待ち受けているのです。
そのゴイサギが5月に入る頃、営巣・産卵・育雛しています。
その頃にはアオサギは見かけないので、育雛(子育て)がすんで飛び立ってしまったようです。
蟹江インターの北側には田んぼがあり、田んぼの用水路には、たくさんのゴイサギが降りていることがあります。
数年間観察していますが例年同じものを見かけています。
この時期は育雛(子育て)中のはずなのにです。
その脇ではコサギ、チュウサギ、アマサギが木の枝を咥えて飛んできて巣造りの準備をしています。
5月末から6月になると、これらのサギが営巣・産卵・育雛するのです。
チュウサギ、アマサギの数はコサギに比べると少ないのは、これらは夏鳥で南から渡って来るからでしょうか。
用水路のゴイサギの多くはそこでじっとしています。
時々は羽繕いをするものの、じっとしたまま陽射しを浴びています。
気温が29度近くの時には、田んぼの中に入り、浸かったり水浴びしているものもあります。
畔に上がって羽繕いしているものも見かけます。
巣にはヒナたちがいるはずです。
給餌や巣の繕いなど育雛中のはずです。
ケリの親子を見ても思うのですが、育雛中の親の努力は大変なもので、私なら育児放棄すると思われる行動を根気よく続けています。
ゴイサギも同じだと思われます。
用水路のゴイサギを見ていると、それでも育雛(子育て)に疲れて休憩するか、気分転換するためではないかと思うのです。
これほどの多くのゴイサギを見ると、育雛中に休憩をとることも生得的に組み込まれているかも知れません。
ゴイサギの様子から、育雛(子育て)はどの動物にとっても大変なものなのだなぁと思ってしまいました。
本当かなー。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん