コンボウヤセバチを初めて見た
蟹江周辺を歩き回っていると、いろいろな動植物に出会います。
何回も通ううちに季節が変わってもどんな動植物に出会うか分かるようになってきます。
そんな中でも初めて見かける動植物もあります。
それが写真撮りしている醍醐味といって良いでしょう。
でも鳥たちに出会わないかと歩き回っていると、小さい動植物は見えなくなります。
見れども見えず現象が起こるのですね。
永和の農道を歩きながら雑木林の端で、植物の写真を撮っていたら、とても小さいカだかガガンボだか分からない昆虫が叢を飛んでいるのを見かけました。
普通は見過ごしてしまうのですが何だろうと思って目で追いました。
カやガガンボにしてはほっそりしています。
その昆虫はセリ科の花にとまりました。
セリ科の花の蜜を吸っているようです。
その体つきはほっそりしていて、尻尾の先に産卵管が伸びています。
その姿から寄生バチではないかと思いました。
またメスではないかと思いました。
体つきがとても魅力的に見えました。
セリ科の花で蜜を吸っていましたが、しばらくすると飛んで行きました。
幼虫の餌として芋虫に産卵し、成虫はエネルギー源として花の蜜を吸っているのだなぁと思いました。
資料を探してみると、このハチはコンボウヤセバチの仲間であることが分かりました。
資料は多くありませんでした。
「Information station of Parasitoid wasps」(管理者 渡辺恭平)にはオオコンボウヤセバチについて「主な特徴 ①腹部の挿入口は後脚基節よりの離れた位置に存在する。②額にとさか状の突起を持たない。③後脚腿節は腹面に歯状突起を持たない。④後脚符節は大抵拡大する。⑤口器は花の蜜を吸う為、伸長する。⑥首は伸長する。細身の体を持つ寄生蜂の一群で、木材などに営巣するアナバチやハナバチに寄生する。日本からは下記の1属4種が知られる小規模なグループであるものの、しばしば野外において人家脇の積み木で産卵する個体やヤブガラシなどの花に訪花している個体を見かける身近な寄生蜂である。しかしながら、Watanabe(1934)による研究以降、幾つか分類上の不都合があるにも関わらず殆ど研究がされていないため、今後整理が必要である。」と記されています。
私の見かけたのはヒメコンボウヤセバチでないかと思われます。
「湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?」のコンボウヤセバチには「オオコンボウヤセバチ=コンボウヤセバチで、オオが標準の和名となっています。~中略~ 大きさは14~20㎜くらいです。メスは産卵管が長いのがオオコンボウヤセバチで、短いのがヒメコンボウヤセバチです。」と記されています。
こんなことが分かりました。
小さく面白い体つきをしているコンボウヤセバチを皆さんも見れば、驚くこと間違いなしです。
本当かなー。
(コンボウヤセバチ科 ヒメコンボウヤセバチ)
カモ撮りこうちゃん