ハルタデ(?)の花に集まるモンシロチョウ

タデの仲間を知るようになったのは10年程前からです。

今でも詳しい分類は分かっていません。

タデの仲間は夏の終わりから秋に見かけることが多く、イヌタデに至っては雑木林の南側で越年するものさえ見かけています。

幼い頃から知っているアカマンマといわれるイヌタデ以外に、サクラタデを知ってからタデ科の素晴らしさに魅かれるようになりました。

ミゾソバも白やピンクの花のバラエティが美しいものの、一面に咲いていて希少性の点で劣るようです。

それらのほとんどは秋に見かけるので「タデ科の花は秋に咲く」という規則性を無意識に作っていました。

5月初旬に一面にタデの花を見かけました。

ハルタデだと思われます。

花が麦の穂のように見えます。

サクラタデに比べて小さな花が咲いているはずですが、よく分かりません。

穂は白と赤が混在しています。

白っぽいものも多く見られます。

穂の成熟具合によるのでしょうか。

またハルタデは秋にもよく見かけます。

春から秋の終わりまで花をつけるタデは見たことがありません。

「千葉県野田市のハルタデ」の資料には「日当たりのよい場所にたくさん生える1年草のタデです。畑の周りや休耕田などの農地周辺で特に多くみられる傾向があります。また同じ仲間で見た目がそっくりなオオイヌタデやサナエタデと、よくいっしょに生えています。タデの中では開花が早い方で、4~5月ごろから花の穂を出すものもあります。名前の由来は春から咲くことからきています。花びらは濃いピンクですが、開花時のみ白色になります。そのため穂は紅白入り混じった感じに見えます。タデの仲間の重要な識別点のひとつとして、托葉鞘が挙げられます。ハルタデの場合、托葉鞘の上の縁に毛が生え、面の部分にも毛があるのが普通です。よく似たオオイヌタデやサナエタデには托葉鞘には毛がありません。

ハルタデはその名の通り、早いものは春~初夏に花の穂を出しはじめます。この時期のハルタデはせいぜい草丈30㎝程度。花の穂はほぼ直立し、余り垂れ下がりません。一方で、秋にも出現します。秋のものは総じて大型で50㎝以上になることも珍しくありません。また花の穂も長く垂れる傾向があります。」と記されています。

見かけているのはやはりハルタデではないかと今のところ考えています。

そのハルタデの花の穂に、モンシロチョウが何匹も蜜を吸いに来ていました。

やっぱり虫媒花だったのかと驚きました。

以前タデ科のスイバにもベニシジミが来ていました。

ハナビラがあるのが花だと思いがちですが、実は種を作る生殖器官が花なのです。

一見すると目立たないハルタデもハナビラがないスイバも、立派に花の役割を果たしているようです。

(タデ科 タデ属)

カモ撮りこうちゃん