タマシギのメスが抱卵していたけど不思議!

2022.5.7付けのblogで書いたように、飛島村の土起こして水を張った田んぼで初めてタマシギを見かけました。

田んぼは泥がデコボコして雑草がところどころに生えています。

チドリやシギの仲間には餌を探すのに最適な場所です。

でも数日中に耕運機に道具を取り付けて整地するはずです。

田植え準備には必要な作業です。

そんな整地予定の場所で、2羽のオスとメスのタマシギが巣造りの準備を始めました。

田んぼにある材料を口で咥えて、少し小高い巣を造りました。

その巣にはメスのタマシギが座り込みました。

巣は数日のうちに壊される可能性があるのですが。

その翌日には耕運機で田んぼの半分以上を均(なら)してありました。

私が見かけたときその巣はまだ壊されていませんでした。

そんな状況の中でメスは巣に座っていました。

オスは近くで座り込んでいました。

タマシギは面白い習性があって、メスがオスと乱婚しメスが産卵した卵をオスが抱卵・育雛する習性を持っているといわれています。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「繁殖は一妻多夫で、雌は交尾後産卵する。また別の雄と交尾し、抱卵、育雛は雄が行う。」と記されています。またフェイスブックにタマシギの写真を投稿したとき「巣作りの最中ですねぇ。雄が卵を抱いて孵化させるんですねぇ。雌は別の雄を求めて飛び去るみたい。タマシギは一妻多夫で雄が縄張りで一生懸命に子を育てるのですねぇ。雄はすごい。巣作りは嘴でなく脚で枯れ枝、枯れ草を積み上げるようですねぇ。」というコメントを貰いました。

今回見かけたタマシギは、メスがじっと巣に座って抱卵しているように見えます。

オスは近くで屈んでいました。

上述の「日本の野鳥」の通りの行動ではなかったのです。

また巣造りはコメントのように脚で巣になるように積み上げるのではなく、嘴を使って材料を運び巣の調整をしていました。

これらの行動は他の鳥たちの営巣・抱卵の仕方とほぼ同じです。

飛島村で見かけたタマシギは、東南アジアや西日本に生息し繁殖して、偶然にこの地方に飛来してきたのかも知れません。

メスは別のオスのところに行くことができないでしょう。

擬人的には「愛の逃避行」かも知れませんね。

本のような行動をしないのは、環境やその時のタマシギの持つ条件によって、行動の退行現象が起こっている可能性があります。

さらに言えば「行動の進化」の系統の問題とも関わるかも知れませんね。

その後田んぼは整地されて、タマシギは隣の田んぼに避難しました。

でもその田んぼも田植えの準備で整地されてしまいます。

その翌日にはそのタマシギを見かけなくなりました。

どこにいったんでしょうか?

(チドリ目 タマシギ科)

カモ撮りこうちゃん