隣家から飛んできた種はタツナミソウの園芸種(白)らしい!

団地に住んでいるので、隣家の園芸植物が自宅の庭に入り込んでくることがあります。

自宅の庭は全く管理してないので、雑草が生えて荒れ放題になっています。

雑草を見ていると、時期に合わせて花を咲かせ、少し経つと枯れて新しい雑草が生えてきます。

同じ土地を利用しながら「時期別の棲み分け」をしているようです。

春の季節にはタネツケバナ、カラスノエンドウ、ハルノノゲシやオニタビラコなどが、少し経つとギシギシ、ムラサキカタバミ、イノコヅチやドクダミも生え出してきます。

隣家の園芸植物の種が飛んできて自宅の庭や敷地内で花を咲かせています。

その1つにテッポウユリ(タカサゴユリとの交雑種?)があります。

塀の傍に咲いていたユリが、数年後には敷地の他の場所でも生えて咲き出しました。

また数年前から白い花をつける植物が入り込んで、5月初旬に花をたくさんつけ出しました。

白くてなかなか綺麗な花です。

花のつき具合がシソ科の花の様相なので、茎を触ってみたらやっぱり四角いのです。

シソ科の花だなあと思いました。

華やかな園芸種はなかなか好きにならないのですが、この花は野生種の脱色化した白ではないかと思われます。

そこで「日本の野草」を調べてみました。

葉の様子からタツナミソウの白ではないかと思われます。

「和名は立浪草で、紫色の花を穂状につける姿を、打ち寄せる波頭に見立てた名である。野や丘の林のふちや芝草地などに生える多年草。茎は短くはった地下茎から立ち上がり、20~40㌢となる。白い毛が多く、柄のついた丸い卵形の葉を数枚対生する。花は青紫色で、基部で曲がって立ち、招き猫の手のような形となり、下の唇弁は広く紫の斑点がある。花期5~6月。生育地丘陵、野原。分布本州、四国、九州。」と記されています。

残念ながら野生のタツナミソウは見ていませんが、書かれている内容からはタツナミソウの脱色した白ではないかと推測されます。

昔「かわりだね、はしりもの」という教材がありました。

子どもたちにそうしたものを探させるものです。

社会的に価値があるものを探させる教材です。

例えば、脱粒性のイネの中から脱粒しないイネを探した結果、一斉に刈り取りできるようになりました。

早生のイネも同様です。

「かわりだね」ですね。

山形のサクランボはビニールハウスで早く作ったものは1粒600円もの高値で売れます。

「はしりもの」です。

白いタツナミソウは希少で「かわりだね」としての価値があります。

だから商品になります。

でも植物は脱色した白は出やすいので、それほど高くはならないでしょう。

これまで見かけた白いものにはヒメオドリコソウ、ツリフネソウ、ホトケノザやツユクサなどがあります。

たくさん見かけています。

野山を歩いて「かわりだね、はしりもの」をぜひ探してみて下さい。

大金持ちになれるかもしれませんよ?

(シソ科 タツナミソウ属)

カモ撮りこうちゃん