タカブシギ(?)の羽繕いが面白い
鳥たちを観察していると、彼らの多くが水浴びし頻繁に羽繕いするのを見かけます。
今まで見かけたのはコガモ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、スズメ、タヒバリ、イソシギ、カワラヒワ、ケリ、タシギ、コチドリ、コサギやゴイサギなどです。
ほとんどの鳥たちが水浴びしてから羽繕いします。
その理由については2022.3.23付のblogで書きました。
寄生虫や体に着いた汚れ、分泌した脂分のカスなどを取り除くためだと述べました。
水浴びでそれらを流し去った後に必ず羽繕いをしています。
どの鳥もとても熱心に羽繕いをしています。
特にカモの仲間は水面に浮かぶので、脂腺から出た脂を羽に塗り込まなければならないようで、なおさら熱心に羽繕いします。
顔を上げている写真を撮ろうとしてもなかなか難しいのは、そんなことをしているか、寝ていることが多いからです。
ところで愛西市立田でシギの仲間のタカブシギとコアオアシシギを見かけました。
今のところタシギ以外は自信を持ってシギの仲間は同定できないでいます。
そこで参加しているフェイスブックの「鳥見サークル」に写真を投稿して、どんな名前か尋ねたのです。
するとタカブシギとコアオアシシギだと教えてくれました。
そこでYouTubeの動画のタイトル名を「タカブシブの羽繕いが面白い」としました。
このタカブシギは羽繕い前に水浴びしていませんでした。
餌探ししている途中で羽繕いをし始めました。
どこが面白いかというと、羽繕いしながら途中でちょっと嘴を水につけるのです。
水をつけて羽繕いを整えているようなのです。
また少し経つと嘴を水につけて羽繕いを続けます。
その様子は自然で、一連の流れになっています。
水浴びした時はこうした行動は見られないのではないかと思われます。
羽が乾いているので少し水をつけて調整している感じです。
私たちが散髪するときに、タオルで髪を濡らすのと同じかもしれませんね。
先日NHKのさわやか自然百景「奥武蔵 都幾川」を見ていたら、その中でクサシギが羽繕いしながら嘴をときどき水につけて、また羽繕いする場面がありました。
ところがクサシギは水浴びした直後の羽繕いにも、嘴を水につけていました。
その様子を見ると、水辺で羽繕いするとき嘴を水につける習性があるようにみえました。
このタカブシギは水浴びしていませんが、ほんのちょっと嘴をつけるだけでした。
その水分で羽繕いには十分なのかとも思いました。
クサシギの嘴を水につける様子と、タカブシギのつける様子の状況は違うのですが、水辺で羽繕いするときのルーチン化した行動になっている可能性があります。
意識しないで行ってしまう行動です。
本当のところは分かりませんが、合理的な行動に見えても実は単純な生得的な刺激―反応系列になっている可能性があります。
でも面白いなーと思ってしまいました。
(チドリ目 シギ科)
カモ撮りこうちゃん
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