仲が良い番(つが)いらしいトビを見かける

弥富市海屋の畑や田んぼ周辺では、ときどきトビを見かけます。

多い時には7~8羽くらいのトビの集団がいるときもあります。

トビは体が大きくてゆったり飛んでいます。

またその嘴の灰色、尾羽が撥型で、飛んでいる時下から見える羽の端の白い模様でトビかどうか判別できます。

この海屋は宝川と善田川の土手に囲まれた糞詰まりの土地で、そこに畑や田んぼなどがあり、その一番奥にはドッグケアと乗馬クラブがあります。

そこまでの途中には資材置き場もあります。

そんな場所だからか余り車などは入ってきません。

最近になって海屋のすぐ入ったところで、2羽のトビを見かけました。

秋から冬は集団行動していたのでしょうが、ちょうど繁殖期に入ったと思われる時期です。

電柱の天辺に2羽並んでとまっていました。

電柱の天辺に2羽並ぶことは難しいと思われるのに、寄り添っている感じです。

こんな場面を見たのは初めてです。

よく見るとどちらも若いトビのようで、成鳥のごつさがありません。

若い番いのように見えます。

数日後、善田川の土手に立ててある標識に1羽のトビがとまっていました。

その様子を動画に撮っていると、別の1羽が飛んできてそのトビの上に乗りかかりました。

交尾体勢をとっています。

その間数秒でしたが、その後乗りかかったトビは飛んでいきました。

乗りかかられたトビは、顔を上げて乗りかかったトビを見ていました。

標識にとまっていたトビはメスで、乗りかかったトビはオスだと思われます。

実際に交尾が行われたかどうかは分かりません。

一種の愛情表現だった可能性もあります。

数日後そこを通りかかると、1羽のトビが枝を咥えて飛んでいきました。

その近くで営巣するようですが、その場所は特定できていません。

その後カラスが2羽1羽のトビを追いかけ回していました。

トビは逃げ回りながら、例の善田川の標識にとまりました。

するとカラスは畑の大きな松の木に戻っていきました。

標識にとまったトビは前回のメスでないかと思われます。

カラスも繁殖期でこの近くで営巣している可能性があります。

それぞれが勝手にテリトリーを決めているので、テリトリー内に入ってきた異種のトビでも攻撃するのでしょう。

営巣し産卵・育雛する子育て作業は、どの動物にとっても大変なことだと思ってしまいました。

(タカ目 タカ科)

カモ撮りこうちゃん