ボタンとシャクヤクの違いが何となく分かってきた

小さい時からボタンの花を写真や絵で見たことはあったものの、実際に見たのは後年になってからです。

ボタン、カンナ、ヤグルマソウやダリアは何となく古めかしいイメージしか持っていませんでした。

それでも天童に住むようになって、川西町のダリア園が有名で、何十種類もの品種改良したダリアが植えられているのを知って驚いたことを覚えています。

これはカンナやヤグルマソウも同じで、色々な色合いの花を見かけるようになりました。

ボタンといえば「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と詠まれるように、和風美人を例えるときに使われます。

私は「立てば芍薬、座れば牡丹」で、シャクヤクの方がボタンよりは背が高くなると思い込んでいたのです。

ボタンとシャクヤクは同じような花が咲き、一寸見(ちょっとみ)には分からないのです。

この両者の区別は長いことできませんでした。

でもシャクヤクは草本で、ボタンは木の仲間です。

ボタンは木の仲間なので背が高くなります。

「立てば芍薬、座れば牡丹」の私の解釈は間違っていたのです。

なぜ「立てば牡丹、座れば芍薬」としなかったのか不思議です。

もともと美人の所作の美しさを表す譬えなので、本来はどちらでも良かったのでしょう。

天童周辺でも自宅の庭にボタンを植えているところがあります。

また庭や畑の一部にシャクヤクを植えてあるところもあります。

川西のダリア園同様に、昔からの園芸植物が大事に維持されているようです。

昨今ではアヤメ科のアイリスなど外国産の園芸植物が広がっていますが、昔からの園芸植物を保存する重要性も考慮するべきでしょうね。

BOTANICAには「牡丹はボタン科ボタン属の落葉低木で、木の仲間です。原産国は中国北西部で、中国の国花でもあります。~中略~ 大輪の花をつけることから、昔から『花の王様』といわれ親しまれてきました。芍薬もボタン科ボタン属ですが、大きく違うのは多年草で草のなかまです。原産国は中国やモンゴルなど東アジアで、昔から多くの国の人に愛されてきた花です。」と述べられています。

その見分け方は次のようになっていました。

①開花時期 ボタンは4月~5月、満開になる5月~6月にシャクヤクが咲き出す

②葉とつぼみ ボタンの葉はツヤがなくギザギザの切り込みがあり、シャクヤクは細長く少し丸みを帯びており、厚くつやがある。つぼみの先が少し尖っているのがボタン、丸くつぼみから蜜が出てべたべたしているのがシャクヤク

③木と草 ボタンは落葉低木で生長すると1~2mになる。シャクヤクは多年草

この両者の違いが何となく分かってきたところですが、見かけたらどちらは判定できるか確かめたいと考えています。

そんな楽しみができました。

(ボタン科 ボタン属) ボタン落葉低木

カモ撮りこうちゃん