ナズナの仲間にも色々あるらしい

ナズナは春の七草の1つです。

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草」と詠まれる中に入っています。

越年草なので秋の終わりには畔や農道の縁に生えているのを見かけます。

春の七草は、正月の7日(人日の節句)の七草粥の材料になっています。

七草粥を食べると邪気を払い万病に効くと言い伝えられています。

本来は旧暦の行事なので、現在の太陽暦では2月頃になるようです。

小さい頃からナズナは知っていて、ペンペングサと言っていました。

ナズナという名前は後年になって知るようになりました。

ペンペングサという名前は三味線の撥(ばち)の形から来ているようです。

因みにタカの仲間を区別するのに、飛翔しているトビの尾羽は撥形で、ノスリは扇形になるので区別できると学びました。

LOVEGREENには「ナズナの葉はロゼットで、地面に張り付いてるかのように、平たく放射状に伸びます。その様子はタンポポの葉に似ています。ナズナの葉にはギザギザとした切れ込みがあり、その様子もタンポポと似ています。ナズナは葉の中心から細い茎を伸ばし、その先に小さな花を咲かせます。ナズナの茎の途中にある小さな三角形の葉のように見えるものは葉ではなくナズナの種です。」と記されています。

因みにロゼットとはバラの花のように広がって葉が地面に張り付いている様子をいいます。

タンポポの葉のイメージですね。

最近になって畔や農道を歩くと、ナズナの仲間だと思うのになぜか雰囲気が違ったものを見かけます。

アブラナ科なので、どれも4枚の白い花弁(はなびら)の花を咲かせていますがナズナ、グンバイナズナ、マメグンバイナズナなどがあります。

今のところ3者を明確に区別できないままでいます。

「京都九条山の自然観察日記」には「ナズナとグンバイナズナ。よく似ていますが、果実の形が違うのですぐ区別がつきます。~中略~ グンバイナズナの名は、果実の形が軍配に似ていることからきています。両種とも果実の形が名前の由来になっているのですね。『牧野富太郎植物記』(1973年)にはペンペングサは古いかやぶき屋根の上にはえるといわれ、こんな草が屋根にはえるようでは貧乏たらしいといわれ~中略~ ペンペングサはじっさいには屋根の上などにはあまりはえないものです。」と記されています。

撮った写真を見比べてもまだどれがどれだか分かりません。

でもそのうち分かるようになる楽しみがあるのだと考えようと思っています。

(アブラナ科 ナズナ属)

カモ撮りこうちゃん