今年もやっとキタテハを見かけた

いつも定点観測をしている永和の雑木林周辺は、秋から農道に農水管の埋設工事が行っていて入れませんでした。

しかも工事用のトラックを入れるので農道の幅を広げて砂利を敷いたので、今まで生えていた農道上の雑草や端のナノハナなどの植物も根こそぎ倒されて何もなくなってしまいました。

久し振りに行ってみると例年見かけていた越年するチョウ、キタキチョウもキタテハもほとんど見かけることができませんでした。

それでも3月上旬の暖かい日に、永和駅北の叢で飛翔しているキタテハを見かけました。

かなりの速度で飛んでいきます。

それを見てモンシロチョウよりはやっぱり小さい中型のチョウだなと思ったものです。

その後弥富市海屋の畑で何匹かのキタテハを見かけました。

風が強い日は見かけませんが、風がなく陽射しが強くなると活発に活動します。

2匹が出会うと激しく絡み合いながら上空に飛んでいきます。

またときどき地上に降りてじっとしています。

そんな時が写真を撮るチャンスです。

海屋の善田川の土手にはこの頃になると黄色いタンポポが咲き出します。

そのタンポポは全てニホンタンポポです。

西洋タンポポではありません。

その花にモンシロチョウやモンキチョウが飛んできて蜜を吸います。

この時期は越年したチョウと、蛹から孵ったモンシロチョウやモンキチョウも混在して活動しているのですね。

ですがキタテハはタンポポの花にとまって吸蜜している姿を見たことはありません。

不思議です。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)には「キタテハの食草はカナムグラ、カラハナソウ(クワ科)、ホソバイラクサ(イラクサ科)など。主に平地~低山地のカナムグラがよく生える草地。人家や公園、荒れ地、墓地などの明るい草地の空間や河川の堤防や鉄道の土手、農地脇などで見られる。日中、草地上を低く緩やかに飛翔し、葉上によく止まる。ヒメジョオン、オカトラノオなどの各種の花を訪れるほか、樹液、腐果などにも集まる。」と記されています。

ヒメジョオンの花を吸蜜している場面は一度見かけたことがあります。

ヒメジョオンは春を過ぎてから咲くので、それまでの活動のエネルギーをどこから確保しているのか不思議でたまりません。

蟹江周辺では柑橘類の実が生ったままで放置されています。

畑などにたくさん植えてありますが収穫している様子はなく、木の下に落ちたり、腐ったものがまとめて捨ててあったりします。

もしかするとそんな腐果の汁を吸っているのかも知れませんね。

本当にチョウによって餌の好みや対象が異なることに驚いています。

(タテハチョウ科 キタテハ属)

カモ撮りこうちゃん

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