蟹江でもマンサクの花を見かけた

東北の雪と厳しい寒さの冬の生活の中で、3月初旬の天気が良い日に山沿いに出かけると、雑木林の中で黄色くなっている枝を見かけます。

マンサクです。

それを見ると春がそこまで来ていることを実感するのです。

地面の白い雪とマンサクの黄色い花が調和して絵のような光景を醸し出します。

私の印象的な光景は、天童高原に入る道路脇のマンサクです。

そのマンサクの花は枝に散らばってついていました。

その花の散らばり具合がまた良いのです。

山形市蔵王半郷にある「まんさくの丘」の周りの土手でもマンサクを見かけました。

枝にびっしりついていて、園芸種ではないかと思われます。

その中にピンクか橙色のものもありました。

ピンクのマンサクを見たのは初めてだったのでとても驚きました。

蟹江の自宅から車で数分の人家の庭にマンサクが植えられています。

一昨年、昨年と見かけていたものの写真を撮る時期を失っていました。

今年は早めに出かけて写真と動画を撮りました。

枝にたくさんの花がついていました。

東北の山で見かけるマンサクの素朴さとは違って、これでもかという感じで花がついているのです。

どの野生種も園芸用になると華やかになるのは仕方がないようです。

蟹江で見かけているのは、今のところここだけです。

マンサクの花とそのツボミ(蕾)をよく見ると、紙細工のようで、日本人好みの花だと思ってしまいました。

「みんなの花図鑑」では「花の特徴は葉の展開に先立って花を咲かせる。花は2から4個が固まってつく。黄色い花びら(花弁)は4枚で、茶色い4枚の萼片とのコントラストが美しい。萼片も黄色いものもある。雄しべは4本、雌しべは1本である。葉の特徴は卵形(やや菱形)で互い違いに生える(互生)。葉の表面は緑色、裏面は淡い緑色である。葉には柄があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。葉を干したものには止血作用がある。秋にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で黒く熟する。本州の日本海側や北海道南部には、葉の先端が丸い丸葉満作(マルバマンサク)が分布している。和名の由来は、春の早い時期にまず咲くからという説と、花が枝に満ちる様子からついたという説がある。ねじれたリボンのような花をいっぱいつけた様子は、不思議な美しさを漂わせている。」と記されています。

私が東北で見かけていたのはマルバマンサクだったのでしょう。

蟹江で見かけたものはセイヨウマンサクかと思っていますが、アメリカマンサクは秋に花が咲かせるのでそれとは種類が違うようです。

園芸種に違いないと思いますが、今のところ同定できていません。

場所は違えどマンサクの花を見かけると、春がそこまで来ていることを実感してしまいます。

(マンサク科 マンサク属)落葉小高木

カモ撮りこうちゃん