五条川のヨシガモは番(つが)いだったかも?

蟹江周辺では日光川と五条川でしかヨシガモは見かけません。

日光川のヨシガモの数は多いのですが、近づくと川の真ん中や対岸付近に移動してしまうので、遠くなって写真を撮るのが大変です。

その数からオスとメスは一緒ですが、オスの姿形の方に目が向いて、メスの姿形を詳しく見ることは少ないのです。

今年五条川で見かけたヨシガモは1羽のオスだけで、ヒドリガモの群れ周辺で泳いでいました。

数年前までは少数だったもののそれでも何羽見かけていたのに、今年は1羽だけだったのです。

てっきりこの1羽のヨシガモ(オス)だけが渡来してきたのだと思っていました。

その後、何回か五条川に出かけましたが、その時もオスのヨシガモしか見かけませんでした。

先日また行ってみると、このヨシガモの近くで1羽のカモが泳いでいました。

地味な色合いからメスだとすぐ思いましたが、多分ヒドリガモのメスではないかと思ったのです。

体長はヨシガモが46㎝~54㎝、ヒドリガモ42㎝~50㎝で、ややヨシガモの方が大きいのですが、どちらも中型のカモです。

そのカモはヨシガモのオスの近くを離れずに、2羽で川に沿って餌を探しながら移動していました。

そのうち2羽が飛び立って対岸の叢に入り込みました。

その行動の様子から目立たないカモはヨシガモのメスではないかと思われます。

帰ってパソコンに入れて写真をじっくり見ると、ヒドリカモのメスではなさそうです。

やはりヨシガモのメスだと思われます。

ヒドリガモのメスなら嘴が灰色で先端部が黒いのに、このメスは嘴全体が黒いのです。

オスと一緒に五条川にやってきていたのでしょう。

今のところの私の認識の状態は、目立つオスの近くにいる目立たないカモが、そのカモのメスだと考えています。

ヒドリガモとヨシガモが混在していると、メスの姿だけを見て、どのカモもメスだと断定することはまだできていません。

五条川にきているヨシガモがオスとメスで番いだとしたら、北帰行してユーラシア大陸やカムチャッカ半島に帰って営巣・育雛し、今年の冬五条川に戻ってくるとき、その幼鳥たちも混じって数が多くなっているかも知れません。

故郷に無事に帰って、数を増やしてまた戻ってくれるといいなあと考えてしまいました。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん