幻のヒクイナに再会し動画も撮った
弥富市海屋の宝川の土手は、私の定点観測地です。
土手の下にはドッグケアのためのフェンスで囲まれた運動場と、隣には乗馬クラブの建物があります。
土手とその施設の間には用水路がありヨシが生え、ノイバラが水面上を被っている場所があります。
土手は秋になると業者が来て草刈りをするので、夏からそれまでは入れません。
草刈りが済むと歩けるようになるので、ウオーキングをしたりイヌの散歩をする人も時々見かけます。
でもそれも少数で、基本的には人の往来がない自然環境といえます。
乗馬クラブの西側には雑木林があって、モズ、ヒヨドリやオオタカが見られることもあります。
土手ではホオジロ、アオジ、タヒバリ、ジョウビタキなどが餌を探しています。
そんな鳥の写真を撮りたくて連日通っているのです。
昨年12月27日に用水路で偶然ヒクイナを見かけました。
用水路の繁みの間を歩きながら餌を探していました。
繁みと繁みの間になったところで偶然見かけて写真を撮りました。
はじめクイナかと思ったのですが、調べてみるとヒクイナでした。
それからは一切見かけていませんでした。
今年になって土手を歩いていて、2度ほどヒクイナだと思う鳥の姿を一瞬見かけていました。
ヒクイナに再会できるかもと思い、注意しながら土手を歩いていました。
1月8日に土手を歩いていると、用水路のコンクリート傍の土手側で餌を啄んでいるヒクイナを偶然見かけました。
写真を数枚とってから、動画を撮りました。
昨年見かけたときは、人生でこれが最後だろうと思っていたのです。
私にとっては幻のヒクイナなのです。
歩きながら尻尾をヒョイヒョイと上げユーモラスな歩き方です。
コンクリートの上に跳んで、それから用水路の繁みの中に入っていきました。
やはり用心深い鳥です。
前回はハト位の大きさだと思いましたが、「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)では、ヒクイナが体長23㎝、キジバトが33㎝でキジバトよりは小さく、ツグミ(24㎝)と同じくらいの大きさです。
イメージしていたよりは断然小さい感じです。
また1年ぶりに同じ時期に見かけたので調べてみると、上述の本では「東北地方以北では夏鳥で、それより南では留鳥または漂鳥。平地から山地の湖沼、池、湿地、河川、水田など。~中略~ 魚類、昆虫類、甲殻類などのほか、イネ科やタデ科の種子なども食べる。」と記されています。
この場所に定住している可能性があります。
また採食範囲が広いことから、臆病な割りには適応能力が高いだろうと感じました。
ヒクイナに再会できたのはやっぱり幸運としか思えませんでした。
(ツル目 クイナ科)
カモ撮りこうちゃん