メジロは冬どんな食べ物で生き抜いていくのかな

12月下旬に蟹江新田の土手下の民家の庭で、ビワの木に集まるメジロの小群を見かけました。

その庭には数本のキンカンも植えあります。

昨年の6月頃にご主人がビワの実に袋をかけていました。

通りがかって話をしました。

販売のためではないようでした。

他に書きましたが、ビワは冬に花を咲かせます。

その時期受粉をどうしているのだろうと疑問に思っていたのです。

メジロやヒヨドリが受粉を助けていたようです。

この時期ミツバチなどの昆虫は活動できないので、メジロやヒヨドリの助けが重要なことが予想されます。

共生ですね。

メジロにとってこの時期の採餌の中心はやはり蜜を吸って個体維持のためのエネルギー源の確保だと思われます。

春先のサクラなどの吸蜜場面ばかり見ているので、メジロは吸蜜で生きていると思いがちですが、活動エネルギーだけでは体を維持できません。

繁殖期や体を成長するには蛋白質をとる必要があるはずです。

昨年1月20日に日光川河口の土手下の庭で、ビワの花にメジロが集まっていました。

半日陰になるところで、蟹江新田の場所よりは花が遅いと思われます。

昨日吸蜜に来ているかどうか確かめに行きましたが、数羽のメジロを見かけました。

ビワでも花の咲く時期が異なることを知っているのでしょうか。

蟹江新田ではビワの花が終わりそうです。

すると今度はキンカンの木に集まりだしていました。

この地方はキンカンなどの柑橘類を植えているところが多く、収穫している様子はありません。

キンカンの実を啄んでいるようですが葉の陰で見えません。

メジロの行動から明らかに啄んでいるようなのです。

ビワの花が終わると、キンカンの実を食べていくのではないかと思われます。

キンカンはそこら中にあり、個体維持のためのエネルギー源としては最適で安定しています。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「留鳥または漂鳥。平地の樹林が比較的多い公園や庭園、住宅地から山地の林、竹林など。つがいか小群で生活するものが多い。主に樹上で、昆虫類、クモ類、木の実、花蜜などを採食。地上に降りることは少ないが、越冬期には林に近いアシ原にもよく入って採食する。留鳥性の強い個体は一年中つがいで、一定の区域内で生活し、季節移動する個体は越冬中は小群になり、区域を定めずに動き回って生活するものが多い。」と記されています。

私のイメージではいつも2羽で行動していると思っていました。

ケースによるのですね。

また活動するエネルギー源だけでなく、昆虫などの蛋白質も採っているようです。

当たり前といえば当たり前ですが、花の吸蜜する場面だけの情報で認識を歪められていたのだなぁと思ったものです。

(スズメ目 メジロ科)

カモ撮りこうちゃん