カモの越冬地の原崎沼の水が抜かれたらしい

天童にいたころ何か所かの観測地を定期的に歩き回っていました。

山元沼、原崎沼、水晶山、ジャガラモガラ、高瀬の谷川沿い、東根の白水川ダムなどです。

その中でも原崎沼(地元の人はバラサキヌマと言っている)は一番頻繁に出かけた場所です。

その遊歩道の一角に「網張の里」という叢があり、季節になるとウツボグサなどの他に、キイトトンボ、ヨツボシトンボなどが見られました。

その叢の小さい池には放流したと思われるメダカや、ミズカマキリなどの昆虫がいました。

天童の知人から12月3日に「原崎沼の水が抜かれてしまったようです。」と連絡がありました。

地震で沼が崩壊する可能性があり、地盤と堤防強化のために工事が必要になったらしいのです。

この原崎沼は越冬するカモの飛来地として、天童周辺では有名な場所です。

山形テレビの「YTS NEWS」には「カモの越冬地になっている山形県天童市の沼をめぐり、県が10月に工事を始めて水を抜いたことに対し、『日本野鳥の会』が抗議を申し入れました。天童市の『原崎沼』は毎年数万羽のカモが越冬する場所として、市の天然記念物にも指定されています。しかし、県が10月に堤防工事を始めたため、沼の水は全て抜かれ、現在はカモの姿はありません。野鳥の保護や調査を行う『日本野鳥の会』は、県から事前の相談がなく、この時期に工事を始めたことに強く反発しています。」と記されていました。

「野鳥の会は11月24日午後、県に対し、工期の変更などを申し入れました。~中略~ 県によりますと、調査の結果、原崎沼は耐震性に問題があると判明。適切な時期に堤防の補強を行うためには、今の時期に工事用道路の整備が必要だとしています。」となっています。

以前沼の監視員と話したとき、昔に比べて越冬するカモの数は少なくなってきていると話していました。

私の見る限りせいぜい多くても1500羽程度のように思いました。

マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オオバン、ヨシガモ、カルガモなどでした。

この原崎沼は私がカモの種類を学び始めた思い出深い場所なのです。

この原崎沼の石碑には「天保一三年(西暦一八四二年)頃に築造が始まった。その理由はこの地方は畑地が多く、水田は限られた面積で、しかも水利の便が悪く水管理に難渋していた。そこで庄屋が家運を賭けて溜池の拡張大修理を行った。昭和初期に行われたまま放置されていて、堰提(せきてい)の破損が甚だしく漏水が見られるようになった。そこで県などに陳情して、昭和六十二年から工事を始めて平成三年に波除護岸ブロックと周囲管理用の道路の新設でこの大工事は完成した。」と記されています。

ヘラブナ釣りの場所としても有名な場所です。

カモたちが来年戻って来るかどうか、よく観察してもらいたいものです。

カモの環境への適応力は小さくないと思われるので期待しているところです。

カモ撮りこうちゃん