やっと行き着いたトリガタハンショウヅル

数年前の5月下旬に東根の水晶山か天童市のジャガラモガラの山の中で、一見するとユリのようなツル性の白い花を見かけました。

綺麗だと思いながら写真を撮りました。

なぜか心に残っていたものの、ずーっと放りっぱなしにしていました。

蟹江に帰ってこれまで撮ってきた写真を、少しずつ動植物名に合わせて分類しています。

ところがどうしても名前が分からない動植物があって、図鑑やインターネットで調べても探せないのです。

どうしたら分かるのだろうと悩んでいました。

フェイスブックに鳥や植物の愛好家サークルがあることが分かりました。

それに参加して投稿すれば、その動植物名が分かるかも知れないと思って、最初に「鳥見サークル」に参加しました。

サークル内で誹謗中傷を避けるために、入会時に審査があります。

投稿してもすぐに掲載されず1週間ほどかかりました。

投稿して判明したのはノビタキでした。

よく知っている人たちがいるのですね。

最近になって「山野草、雑木、雑談を楽しむコミ」サークルに参加しました。

これも審査があり、数日間経ってから投稿写真が公開されました。

掲載した文章は「山形県天童市周辺で撮ったつる性の植物です。名前が分かりません。もしご存じの方があれば教えてください。数年前の5月22日に撮りました。よろしくお願いいたします。」するとすぐ反応がありました。

「もしかして原種のクレマチスかも!間違っていたらごめんなさいm(_ _)m」そこで私が「有難うございます。全く思いもよりませんでした。クレマチスもキンポウゲ科なのですね。調べてみるとセンニンソウ属のハンショウヅルに似ています。日本にもクレマチスの原種が自生していることに驚きました。貴重なご意見有難うございました。とても参考になりました。」と返信しました。

すぐにまた別の情報が入ってきました。

「トリガタハンショウヅルです。」

そこで私は「やっぱりハンショウヅルなんですね。トリガタハンショウヅル、分かってとても嬉しいです。有難うございました。」と返信しました。

三人寄れば文殊の知恵といいますが、全国の植物愛好家の知識を合わせれば、こんなに簡単に知ることができることに感動してしまいました。

調べてみると、ウィキペディアでは「名前は発見された高知県鳥形山に由来し、日本の固有種で、本州の宮城県以南、四国、九州に分布し、山地や丘陵地の林縁、明るい林内に生育する。」とありました。

山形県で見かけたのはとても稀なケースのようで、今更ながら驚いています。

センニンソウ属なので実も似ているのではないかと推測しています。

ひとまずは名前を知っただけですが、分かった気分に浸ろうと思っています。

(キンポウゲ科 センニンソウ属)

カモ撮りこうちゃん