イチョウの実のギンナン処理の仕方を学んだ
秋になるとイチョウの実のギンナンがなります。
イチョウはキウイと同じようにオスとメスの木があって、メスの木にしか実が生らないと言われています。
住んでいる周辺では弥富市の海南こどもの国、海津市のイチョウ畑、町内の神社などでギンナンを見かけます。
その近くを通るだけでギンナンの実の臭いが漂ってきます。
それ程のくさい臭いです。
ギンナンはこの臭いだけでなく手で触ると、皮膚炎を起こします。
クルミの未熟な実と同じようにとても危険です。
人間はその中の硬い殻のなかの黄色い部分(仁 にん)を食用にしています。
不思議ですね。
また茶碗蒸しには必需品となっています。
「気をつけよう 毒草100種」(中井将善 金園社)のイチョウの項では「ゴム手袋をはいて扱いませんと多くの場合かゆみや、発赤、腫脹を起こします。かゆみと灼熱感があり、水疱を生じてただれたりします。~中略~ この外種皮(肉質部)にはギンナン酸やビロボールといった、フェノール性化合物を含み、ウルシ様のアレルギー性皮膚炎を起こすという訳です。かたいカラの中には、淡黄色の仁(にん)があり、一般的にこの部分を食用にするわけです。~中略~ 短い時間に多食すると、嘔吐や下痢を起こし、重症になると、呼吸困難となり死亡することがあります。」と記されています。
ギンナンの肉質部をどうやって取り除くかが問題です。
よく聞くのはギンナンを地中に埋めて分解するのを待つ方法です。
ギンナンを水洗いして落とす方法もあるようです。
永和の沼に高齢者の人が立っていました。
「何をしているのか。」と尋ねると「ギンナンの皮をここで洗い流そうと思っているんだ。そこで浅いかどうか調べにきた。」と応えました。
ギンナンの臭いを消すために、自宅を避けてここで洗おうというのです。
ギンナンのblogを書こうと思っていた矢先、天童の友人からギンナンの処理方法についての情報を貰いました。
友人が勤める特別養護老人ホームの敷地内にメスのイチョウの木があります。
地上に落ちたギンナンを処理している様子の写真と動画を送ってくました。
その処理方法は、ゴム手袋を使って水道水で流しながら、アスファルトの地面でこすって、外皮と肉質部を取り除く方法です。
こうすると手に直接ギンナンが触ることなくカラだけを取り除くことができます。
因みにクルミの未熟な実からカラを取り出す作業の動画でも、軍手でやっていて汁で手が染まった結果、ゴム手袋に変えてそれが良かったと話していました。
ギンナン処理でゴム手袋を使う方法は、山形では当たり前なのかも知れません。
今回の写真の多くと動画は、その友人が提供してくれたものです。
有難うございました。
(イチョウ科 イチョウ属)
カモ撮りこうちゃん