今年もハッチョウトンボの写真撮りに出かけた

数年前に中日新聞の季節欄で、田原市大久保黒河湿地でハッチョウトンボが見られるという記事を見かけました。

いつか見たいと思っていたトンボなので、早速写真撮りに片道110㎞かけて出かけました。

行ってみたら最初はその存在が分かりませんでした。

傍で見ている人に「いますか。」と尋ねると「たくさんいますよ。」と応えてくれたので、じっくり見ると確かに小さいトンボが葉先などに何匹も止まっていたのです。

大きなハエかスズメバチより小さい感じです。

こんなに小さいのかとびっくりしました。

この黒沢湿地は、入り口の掲示板には「黒河湿地植物群落は、植物学上きわめて貴重な植物が見られ、愛知県における『植物群落』として天然記念物第一号に指定されています。」と記されています。

そしてヤチヤナギ、シデコブシ、シラタマホシクサなどが自生していること、そこにハッチョウトンボやカスミサンショウウオなどの小動物も生息していると記されています。

湿地の広さはとても小さく、年々小さくなっていく感じです。

初めて出かけてから4年目になりますが、ハッチョウトンボの数も少なくなっているような気がします。

例年7月末から8月初旬に出かけていますがそう思うのです。

実際にはハッチョウトンボの最盛期が他の時期かも知れないのではっきりはしませんが。

初年度はカメラ操作が上手くないせいで数枚しか良い写真が撮れませんでした。

その後少し上手になってきたものの、今度はだんだん視力が衰えてきたのと、ハッチョウトンボの大きさが小さいので、やはりピントを合わせ難くぼけてしまっています。

ハッチョウトンボは日本で見られるトンボのうち一番小さく体長は17~20㎜で、最大のオニヤンマの体長の82~103㎜に比べるとおよそ5分の1ほどです。

そんな小ささを他人に知らせるのは難しいようです。

その姿形を鮮明に撮りたいからと拡大すると、シオカラトンボとハッチョウトンボが同じようなトンボに見えてしまいます。

今回はそのハッチョウトンボの小ささを背景との関連で捕らえました。

実物の実感を知ってもらうためです。

動画でもとまっている場面と飛んでいる場面がありますが、小さいのでその雰囲気だけを楽しんでください。

私にとってハッチョウトンボの実物を見たことは、人生の中で想い出に残る事件といえましょう。

皆さんにもそうした対象があるのではないかと思います。

(トンボ目 トンボ科 ハッチョウトンボ属)

カモ撮りこうちゃん