ニシキゴイの産卵も凄かった

弥富市の「子どもの国」には構内に遊び場を取り囲む幅3~4メートルほどの川のような浅い池があります。

そこには30~50㎝ほどのニシキゴイやマゴイ、それにナマズなどが泳いでいます。

園内にはコイにやる餌を20円で販売しています。

親子連れがその餌を水面に放ると、大きなニシキゴイやナマズなどが食べに来ます。

4月半ばにカワセミの写真を撮りに行ったのですが、簡単には見つからずに池の縁(へり)を歩いていくと、何カ所かでバシャバシャという大きな音が聞こえました。

かなり大きい音だったのです。

何事かと思って見ると、池の縁でニシキゴイが絡み合っているのが見えました。

中にはその勢いで陸に上がってしまいそうな雰囲気のニシキゴイもいます。

池の中ほどでは、数尾のコイが並走しながら泳いでいました。

オスがメスを追いかけて産卵を促そうとしているようです。

数日前にも永和駅の増水した水田や沼沢でもコイの産卵行動を見ていたので、ニシキゴイも産卵することは理解していたものの、その産卵の迫力には驚くしかありませんでした。

構内の池のニシキゴイは野生のコイよりはみな太めです。

そんなことも迫力がある原因でしょう。

いつも不思議に思うのは、春先のある時期になると一斉に産卵行動を始めることです。

普段は何事もなく泳いでいるニシキゴイが、ある時になると狂ったように激しい行動をとるきっかけは何なのか。

そのメカニズムを知りたいと思います。

数日後出かけてみると産卵の光景はまったく見られませんでした。

産卵行動を引き起こすきっかけのサインは気温なのか、太陽高度なのか、池の水量なのか、何かあるに違いありません。

いつか分かれば良いなと考えています。

(コイ目 コイ科 コイ属)

カモ撮りこうちゃん