今年もカワセミが閉じ込められていた
飛島村三福にあるモロコの養殖場は12面の養殖池を全て完全にブルーのネットで囲ってあります。
大きな鳥小屋といっても良い感じです。
このモロコの養殖業者と出会ったときに話しをしました。
「これはモツゴではなくてモロコなんですか。」と尋ねると、「モロコでモツゴではありません。このモロコは名古屋の料理店や蟹江の業者に卸しています。」と応えました。
この蟹江周辺ではモツゴをモロコと言っている場合が多いのです。
私自身もモツゴとモロコの違いをはっきりと区別できないぐらいです。
また海津市のお千代保稲荷(おちょぼいなり)の参道にはモロコ煮の佃煮を売っています。
琵琶湖周辺から入ってきているモロコではないかと推測しています。
商売人はこのモツゴとモロコの違いは分かっているのでしょうね。
私は四手網で魚捕りをしますが、蟹江周辺で捕れるのはほとんどモツゴです。
モロコはほとんど見たことがありません。
そんな地域でモロコ養殖しようとすれば、確かにきちっと囲まなければなりません。
アオサギやコサギなどのサギを防ぐのなら、金魚養殖池のように上面を5㎝間隔のテグスにして横をネットで囲えば防げます。
でもそれよりは小さい捕食者を考えると、完全にネットで防いだ方が確かです。
昨年の夏には3羽のカワセミが閉じ込められていました。
真夏の炎天下ではケージ内は日陰になるところはほとんどありません。
エサは捕れると思いますが、この環境は過酷です。
先の養殖業者の人に「この中にカワセミがいるようですがどう思いますか。」と尋ねると、「どこからか入ってきてそのうち出ていくでしょう。」と意に介さない感じでした。
冬の間にもこのモロコの養殖池の脇を通りますが、その時にはカワセミは見かけていません。
その当時養殖池の何面かの水を抜き、白い消毒剤を撒いて殺菌してありました。
7月初旬になってまたカワセミを見かけたので、見かける少し前にケージ内に入り込んだものと思われます。
今のところ梅雨期なので暑さはそれほどでないのですが、真夏になったらカワセミはどうするんだろうなと心配になってしまいました。
どの動物も同じような行動を繰り返す習性があります。
今回見かけたカワセミも昨年のものかも知れません。
写真を見ると嘴の様子からオスではないかと思っています。
(ブッポウソウ目 カワセミ科 カワセミ属)
カモ撮りこうちゃん