交尾できなかったツマグロヒョウモンのオスとメス

蟹江周辺のヒョウモンチョウといえばツマグロヒョウモンです。

東北ではたくさんのヒョウモンチョウを見かけてきました。

たくさんの種類がいるのでほとんど同定できませんでした。

蟹江周辺でヒョウモンチョウといえば、ツマグロヒョウモンしか見かけないのです。

メスは綺麗なのですぐ分かります。

ヒョウモン柄のオスも一種類だけなので区別する必要がありません。

ツマグロヒョウモンの幼虫の食草はスミレです。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)には「パンジーやニオイスミレなどのスミレ科の栽培種を好み、在来種ではタチツボスミレ、スミレなどを利用する。分布が北方に拡大しており、東京付近では2000年代に入り普通に見られるようになった。山頂部にも進出してきている。」と示されています。

町内のS小学校の校長先生と話しをしたときに「校内で育てているパンジーにツマグロヒョウモンの幼虫が群がって、近くの校舎を這いまわっていた。」と聞きました。

モンシロチョウやモンキチョウほどではないのですが、よく見かけるチョウです。

天童にいた5~6年前にも見かけているので、既に東北にも北上していると思われます。

自宅の庭は雑草だらけで叢(くさむら)状態です。

家に挟まれた狭い南側の庭には、水槽代わりのプランターやアズキ、ハナオクラ、ワタを育てているプランターが所狭しと置かれています。

そんな場所にもチョウが飛んで来ます。

庭のベニイトトンボの様子を見に出たときに、ビニールホースの脇の地面でツマグロヒョウモンのオスとメスが絡み合っていました。

オスがメスに迫っています。

メスの傍でディスプレーをしていましたが、メスは動きをとめてじっとしてしまいました。

その様子を見てオスは離れて飛んで行きました。

するとメスも飛び立って行きました。

飛び立ったオスは庭を飛びながら、またその場所に戻ってきました。

メスを探している風情です。

近くをあっちこっち飛んでいましたが、そのうちに諦めたようでした。

ツマグロヒョウモンのオスとメスが交尾するには、それぞれが行った行動を刺激として相手が反応し、それを刺激として相手がまた反応します。

こうした刺激と反応の連鎖で交尾に至ると思われます。

メスはオスのディスプレー行動に対して全く反応せず、固まっていました。

連鎖が続かないのでオスは諦めて飛んで行ったのだと思われます。

こうした刺激と反応の連鎖は、種によって違っていて、そこで種間雑種が防がれているようです。

種を繋ぐ営みは、どの種も大変だなぁと思ってしまいました。

(タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン属)

カモ撮りこうちゃん