カラスに追われるハイタカを見て大きさを確認できた

冬になると蟹江周辺ではオオタカを見かけますが、3月過ぎになるといなくなります。

そのオオタカと同じような姿をしているのがハイタカです。

オオタカだと思ったものが実はハイタカだったということがたびたびなのです。

「タカ・ハヤブサ類 飛翔ハンドブック」(山形則男 文一総合出版)には「オオタカはハシブトカラスくらい、ハイタカはキジバトくらい」と記されています。

明らかにオオタカの方が大きいのですが、空中を単独で飛んでいるときには、その大きさが全く分かりません。

オオタカは翼が膨らんでいるのにハイタカは細いとか、オオタカの尻尾に比べてハイタカの方が長いとかそんな特長で区別しています。

でもなかなか区別できません。

4月初旬にいつも定点観測している関西線の永和駅周辺の畦道を歩いていたら、突然雑木林の方からカラスと小さいタカが飛び出してきました。

カラスがそのタカを追いかけています。

そのタカはカラスより小さいのでチョウゲンボウではないかと思って、飛んでいる2羽をカメラで連写しました。

カラスは執拗に追いかけていきます。

少し前から2羽のカラスが雑木林の周辺にいるのを見かけていました。

畦道や田起こしした田んぼに2羽で降りたって餌を採っていたのです。

この時期は番(つが)いになって、産卵と育雛を始める時期です。

雑木林にはカラスの巣らしいものもありました。

カラスの縄張りに入ってきたその小型のタカを追いかけていたと思わます。

雑木林にはヒヨドリやキジバトも飛んで来ますが、カラスはそれらを追いかけません。

なぜタカだと追いかけるのでしょう。

とても不思議です。

家に帰ってパソコンに取り込んで拡大すると、チョウゲンボウではなくハイタカでした。

空中を追いかけている様子をみて、カラスの大きさと比較することができました。

やはりカラスより小さいのです。

チョウゲンボウもキジバトくらいで、ハイタカと同じくらいです。

ハイタカは逃げて沼の竹林の上空を飛んで行くと、竹林にいたヒヨドリたちが飛び出して逃げていきました。

ヒヨドリやキジバトもタカを見ると逃げ出すのです。

どこで判断しているのか不思議です。

カラスはハイタカを関西線の架線の上空まで追いかけていきました。

そこでハイタカは上空に飛びながら、南の方に逃げて行きました。

カラスがハイタカを追いかける場面を初めて見ました。

ハイタカもそろそろ北の方に移動する時期だと思われますが、タカの仲間にとってカラスは天敵なんだろうなと思ってしまいました。

(ハイタカ タカ目 タカ科)(ハシボソカラス スズメ目 カラス科)

カモ撮りこうちゃん