ヌートリアの採餌風景を見かけた

関西線永和駅の脇に沼があります。

その沼と近くの雑木林は1年を通して私の定点観測地の1つです。

春にはカルガモの番いが子育てし、コイが浅瀬で産卵しています。

夏には水田跡の水溜まりにギンヤンマ、サギやコチドリなどが飛んで来ます。

沼の南の関西線沿いはヨシ原になっていて、ヌートリアが住みついています。

蟹江周辺は日光川、善太川などには必ずと言って良いほどヌートリアが住んでいて、川をゆったり泳いでいます。

草食性なので土手まで上がって採餌している様子を見かけますが、人が近づくと思ったより俊敏で川に逃げていきます。

この沼にいるヌートリアは周辺の田植え時期の柔らかい苗を食べてしまうので、津島市では大きなネズミ捕りを毎年2か所に仕掛けています。

ヌートリアは毎年数回出産するようです。

8月にはそれぞれの仕掛けに大きなヌートリアと子どもが掛かっていました。

秋口に沼にいる子どもと思われるヌートリアが、刈り入れ後の田んぼ跡と畦道で採餌している様子を動画で撮りました。

やっぱり齧歯(げっし)類だなあと思うのは、前肢を使って稲穂を上手に掴んで口に運んでいるのです。

その際、尻尾で体全体を支えているように見えました。

ただ冬の間は一度もヌートリアを見かけていません。

原産地はブラジルからアルゼンチンの熱帯から亜熱帯の地域なので冬眠しているのか、それとも生息しなくなったのか、今のところ分からないでいます。

動画を見るとカピバラ同様に可愛いと思う人もいるでしょうが、日本では害獣として捕獲されています。

戦争中に毛皮をとる目的で国内に持ち込んだのは人間です。

ヌートリアには全く責任はありません。

先々を考えて動植物の移入をしなけらばならない見本だと思われます。

(ネズミ目 ヌートリア科 ヌートリア属)

カモ撮りこうちゃん