テッポウユリだと思うけど

8月初旬に自宅の玄関脇の砂利を敷いたところと小さい花壇に、テッポウユリと思われるユリが花を咲かせました。

2年前に隣家のユリの種が入り込んできたようなのです。

去年その株のユリの花を切り取って花瓶に挿しました。

茎はその後枯れましたが、今年その株から新芽が出て花をつけました。

自宅の庭は雑草だらけで、イノコズチ、クワクサ、カタバミ、タネツケバナ、オニタビラコ、イヌタデ、ヤナギタデなどが季節ごとに繁茂して、時間の経過と共に変化していきます。

一種の棲み分け状態です。

7月に入るとユリが咲き出すのを心待ちにしていました。

東北では、山に入るとヤマユリが咲いています。

姿が見えなくても強烈な甘い匂いが漂ってくるので、ヤマユリだとすぐ分かります。

ヤマユリで印象的なのは、花粉が布や手につくと色が取れなくなったことです。

ユリの仲間全体がそうらしく、花屋ではユリの雄しべの先端を切り取って販売しているのはこのためです。

蟹江周辺ではヤマユリを見たことがありません。

東名高速道路を東京から名古屋方面に走ると、土手にテッポウユリと思われる花がたくさん咲いていました。

数年前に倉敷まで高速道路を走りましたが、そこでも白い細いテッポウユリと思われる花が咲いていて、ヤマユリは全く見かけませんでした。

その後、テッポウユリよりヤマユリの方が珍しいのではないかと思うようになりました。

調べてみると、似たユリにタカサゴユリがあります。

台湾原産のものでテッポウユリと似ています。

実際にテッポウユリとの交雑種が多いようです。

中日新聞(2020.8.19)に2.75mになるシラユリが咲いたという記事が載っていました。

そのユリもタカサゴユリとテッポウユリの交雑種ではないかと記載されていました。

自宅で咲いていたユリの花が散って、下の子房がだんだん膨らんで大きくなってきました。

それを三日坊主というそうです。

その謂(いわ)れは、私はまだ知りません。

観察していると、細かった子房がだんだん太くなって茶色に変色し、その先が割れ出しました。

裂いて中を見ると、薄いペラペラした種子がたくさん重なっています。

風に吹かれると、簡単に遠くまで飛んでいきそうな軽さです。

来年はたくさんのユリが玄関わきに芽を出す可能性があります。

どうなるか楽しみにしています。

ところで自宅のユリはテッポウユリなのか、交雑種なのか、今のところ、全く見当がつかないままです。

(ユリ科 ユリ属)

カモ撮りこうちゃん