ハヤブサ

昔からハヤブサについては気になっていました。

NHKの「さわやか自然百景」「ダーウィンが来た」などで獲物をねらうハヤブサの精悍な様子を見ていたからです。

印象に残っているのは、北海道に渡っていたヒヨドリが、晩秋になると松前町の白神岬から本州の竜飛岬まで集団で津軽海峡を渡る様子を放映したものがありました。

白神岬を飛び立つと、待ち構えていたハヤブサが、ヒヨドリを捕まえようと追いかけ回します。

ヒヨドリたちは海面すれすれまで降りて、波間に逃げ隠れしながら移動します。

ハヤブサが上空から急降下できないことを知っていて、こんな方法で逃げるのです。

集団からヒヨドリの1羽がはぐれると、それを追いかけ回して捕えていました。

集団で逃げる方が捕まる可能性が少ないのはなぜなのか、不思議ですね。

タカの仲間はホバリングして獲物に照準を合わせてロックオンして突っ込んでいく習性があります。

集団だとその照準を合わせ難いのではないかと考えています。

到着予定の竜飛岬に近づくと、また別のハヤブサに追いかけられます。

私は長い間、ハヤブサはハトよりやや大きい位だと思い込んでいました。

藤前干潟のハトの群れの上空を飛ぶハヤブサを見ても、そう考えていたのです。

今年に入って、弥富市海屋と飛島村の三福で、電柱に止まっているハヤブサを至近距離で二度見かけました。

すると思っていたより大きいのです。

カラスやオオタカと同じ位の大きさでした。

しかも怪傑ゾロを思わせる顔の覆面が印象的でした。

目もオオタカに比べると黒いのです。

虹彩が黒いからだと思われます。

昔の人がハヤブサに魅せられた理由が、なぜかこの姿と目を見た瞬間分かったように感じました。

カモ撮りこうちゃん