亀山で見たのはアオイトトンボの方かな?

前から江戸時代の5街道の1つ、東海道の鈴鹿峠に関心がありました。

池波正太郎の「剣客商売」で息子の大治郎が鈴鹿峠で事件に巻き込まれる話がありました。

また鈴鹿山脈を越えて京都に行く場合に、御在所山などの高所ではなく、山と山との間にある低い峠道を抜けていくと思われます。

どの場所なのか興味が湧きました。

偶然「日本地図から歴史を読む方法」(武光誠 河出書房新社)を読んでいて、三重県側の鈴鹿峠を越える手前の宿場の関宿と峠に至る途中の坂下宿、峠の向こうの土山宿があることを知りました。

今はここを国道一号線が走っています。

鈴鹿峠を抜けてみようとでかけました。

関宿の道の駅で買い物をして、鈴鹿峠を越えようと車を走らせている途中で、亀山市関町沓掛付近で車を停めて周辺を歩いてみました。

翅を開いてとまるアオイトトンボとウラギンシジミを見かけました。

アオイトトンボは天童周辺で見かけていました。

ここにアオイトトンボがいるのに驚きました。

道路の橋のコンクリート壁にとまっていました。

写真を何枚か撮ることが出来ました。

家に帰りパソコンで見たところ、右の後翅が切れてなくなっていました。

道路の向う側に行って土手や樹林があるところに行くと、そこにもアオイトトンボがとまっていました。

印象では天童のアオイトトンボよりは小さい感じがしたのです。

でも相対的に比べてみないと分からないのですが、そんな印象でした。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)に書かれている部分で違いをみると次のようになります。

①全長 アオイトトンボは34~48cm オオアオイトトンボは40~55cm で大きさに違いがあります。

②分布 アオイトトンボは九州、四国、紀伊半島、伊豆半島の一部を除いて全国に分布しています。オオアオイトトンボは九州と北海道の一部を除いて全国に分布しています。亀山市関町沓掛付近は、両方のトンボが見られる可能性があります。

③複眼の色 アオイトトンボは成熟すると青くなります。オオアオイトトンボは成熟すると緑色から青緑色になります。

④胸部の金緑色部 アオイトトンボは第2側縫線に達しないことが多いようです。オオアオイトトンボは第2側縫線に達することが多いようです。

主に③④を基にして比較してみると、今回見かけた亀山市関町沓掛のアオイトトンボは、オオアオイトトンボではないかと思われます。

アオイトトンボを見かけたと思って喜んだのに天童で見かけたオオアオイトトンボと同じものだったようです。

嬉しがっかりといった心境になりました。  

(アオイトトンボ科 アオイトトンボ属)

カモ撮りこうちゃん

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