北帰行しないマガモたちを何組か見かける
秋になるとは蟹江周辺では越冬のためにカモの群れがやってきます。
マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヨシガモ、キンクロハジロ、ミコアイサなどです。
また少数ですがハジロカイツブリも見かけます。
この辺りで一番遅くまでいるカモはコガモです。
5月の連休明けまでいる群れがあります。
10月半ばにはもう見かけるので、故郷(産卵・育雛する場所)には5か月いるかどうかです。
行き帰りの期間をそれぞれ1か月とすると、3か月しかありません。その間にヒナを育て、海を渡れるようにしなければならないはずです。
そうまでして北帰行する理由は分かりませんが、進化の過程で生得的に仕組まれているからでしょうか。
彼らにとって故郷は日本なのか、大陸なのかと考えてしまいます。
春を過ぎてほとんどの群れが北帰行してしまったのに、帰らないマガモたちを見かけるようになりました。
そのうち故郷に帰るのだろうと考えていましたが、初夏になってもそのマガモたちを見かけます。
この時期オスの生殖羽は当然なくなっています。このマガモたちは帰らないのだと考え直しました。
夏になって飛島村でも数羽のマガモが田んぼの背丈が伸びたイネの間で餌捕りをしていました。
日光川河口ではカルガモと一緒に行動していました。
その近くでハジロカイツブリも1羽残っています。
マガモの中には北帰行せずに日本で夏を過ごすものがいるようです。
カルガモと一緒に行動しているマガモは、何年も帰らずにいるうちに雑種ができる可能性さえあります。
飛島村ではマガモとカルガモの雑種だと思えわれるカモを見かけました。
日光川の河口ではひっくり返ったボートの底の上にカワウとカルガモとマガモが一緒にいました。
生殖羽でない状態だとカルガモとマガモの区別はつきません。
なんとか嘴の色で区別できるだけです。
北帰行しないでこの辺りで営巣と産卵、育雛するようになれば定着したといっても良いでしょう。
近くのハジロカイツブリはサーフィンボードの傍で過ごしていますが、最近頻繁に水草や流れてきたヨシの葉をボードに積み上げています。
恐らく営巣準備の行動ではないかと思われます。
相手もいないのに集めているのです。
太陽高度などの季節を感じるセンサーによって、こうした行動が触発されている可能性があります。
マガモの営巣行動は不明ですが、雑種かそうでないかは別にして、日光川付近でヒナを連れて歩く姿が見られるようになるかもしれませんね。
(マガモ カモ目 カモ科) (ハジロカイツブリ カイツブリ目 カイツブリ科)
カモ撮りこうちゃん