庭でカナヘビを見かけた
狭い自宅の庭でときどき爬虫類のカナヘビを見かけます。
ずーっと昔から見かけているので、この周辺で産卵して命を繋いでいるようです。
昔はカナチョロとかトカゲと呼んでいました。
でも本来のトカゲは体が光沢色のピンク、ブルーやグリーンが光線の当たり具合で違って見えるとても色合いがきれいな爬虫類です。
昔はよく見かけたものでしたが、最近では見たことがありません。
この辺りでは絶滅したと思われます。
カナヘビといえば、名古屋市西区の社宅に住んでいた小学生の頃、庭の土をひっくり返したところ、小さな白い卵が出てきました。
触ってみるとフワフワしたものでした。
多分それがカナヘビの卵だったのではないかと思います。
カナヘビを見ると少年時代のその光景がすぐ想い出されます。
今年見かけたカナヘビは少し小さめで尻尾が異様に長いのです。
まだ幼体ではないかと思われます。
雑草だらけの庭なので、私を見かけるとすぐに物陰に隠れたり、コンクリートの壁を移動しながら逃げていってしまいます。
吸盤があるのでしょうか。
カナヘビは危険を感じると、尻尾を切って(自切)逃げると言われています。
胴体から切られても交感神経の働きで勝手に動いているので、敵がそれに目を奪われているうちに逃げる戦略です。
その後カナヘビの尻尾はまた生えてくるのでしょうか。
調べてみると、尻尾は再生してくるようですが、尾骨までは再生しないので完全に元通りにはならないようです。
この尾骨も含めた自切は1回限りのようです。
尾骨がなくても自切出来るのか分かりませんが、カナヘビにとって尾骨を含めた尻尾の自切は一生に1回の切り札のようですね。
両生類のイモリは再生能力が高く、実験で足が切れるとその再生が18回もできたということです。
無限にそれが可能なのか知りたいところですね。
この再生が無限に起こるかという問題は、細胞の再生回数が決まっているというテロメア仮説などを考えると面白い問題です。
無限に再生が可能なものと、ある数で終わるというものに細胞の性質で違うようです。
それにはテロメラーゼという酵素が関係すると言われています。
ある現象を見つめると、次々に色々な問題に出てくるのだなあと思ってしまいました。
(カナヘビ科 カナヘビ属)
カモ撮りこうちゃん