チョウと間違えてしまうヒロオビトンボエダシャク
蟹江周辺の雑木林や叢(くさむら)を歩いていると、チョウだか、ガだか分からない昆虫に出会います。
多くの人と同じようにチョウには魅かれるものの、ガにはあまり愛着を感じることはありませんでした。
小さいときから夕方になると庭で見かけていたガの仲間のオオスカシバやホシホウジャクはホバリングしながら吸蜜する様子を知っていたので、子供の頃の想い出と繋がっています。
特にオオスカシバはガの仲間という意識ではなく、透明な翅を持つ特別な存在というイメージだったのです。
ガの仲間かチョウの仲間かが判然としない昆虫を、昔から見かけていました。
それも明るい叢というよりは、雑木林の林縁のうす暗いところにとまっている昆虫です。
体が黄色い部分があり、余り綺麗という感じがしません。
ガに対する私の思い込みなのでしょうが、少し気持ち悪い感じがするのです。
つい最近永和の竹藪の北側の縁にとまっている、一見するとチョウのように見えるガを見かけました。
昔から時々見かけていたのものです。
調べてみたらヒロオビトンボエダシャクとありました。
昼間に見かけたので、オオスカシバやホシホウジャクのように昼間に活動するガのようです。
名前を知っただけで、習性などは分かっていません。
でも似たものにトンボエダシャクがいるようですが、その違いさえ分かっていません。
幼虫の食草(木)はツルウメモドキ、マユミやエゴノキの葉を食べるようですが、きちんとした確認はされていないようです。
ツルウメモドキはときどき木に巻きついていて野鳥の餌になっていますが、余りマユミはこの辺りでは見かけません。
チョウなどの食草や習性などに比べて、余り研究されていない感じがしてしまいました。
私のように見た目の薄気味悪さから注目を浴びないように思われますが、彼らも自然の中で生きていく権利はあるはずだよなぁと思うようになりました。
なお掲載写真は動画から切り取ったのでとても不鮮明です。
雰囲気だけでも理解していただければ嬉しいと思っています。
(チョウ目 ショクガ科 エダシャク亜科)
カモ撮りこうちゃん