シオカラトンボが5月中旬に産卵して驚いた!
蟹江周辺では夏になるとシオカラトンボをたくさん見かけます。
川の土手を歩くとシオカラトンボが地面で陽ざしを浴びています。
また枯れ枝に止まっていることもあります。
小さい頃はたくさん見かけていた記憶があるものの、その後減少した時期がありました。
農薬の使用を少なくしてから数が盛り返してきて、却って昔より多くなったような気さえします。
小さい頃はシオカラトンボの連結態を見かけてはいたのですが、数年観察していて色々な習性が分かってきました。
ギンヤンマのように連結態では産卵しないことや、交尾後オスがメスの産卵を警護する行動をするなどを新しく知りました。
昔はトンボを捕ることだけに夢中で、そんな習性など考えたことがなかったのです。
そんなシオカラトンボですが、4月下旬に見かけることはありましたが、時々見かけるだけで多くはありませんでした。
5月半ばに善太川近くの田植え前の田んぼの縁で、メスが産卵していました。
その上をオスが警護していました。
そんな状況が続くうちに、産卵中のメスに、別のオスがすーっと飛んで来てメスと交尾態になり、連れて行ってしまいました。
警護していたオスは、どうしようもありませんでした。
こんな状況は真夏にはよくある光景ですが、5月のこの時期に起こるとは信じられないことです。
その後5月下旬になって、永和駅北側の田んぼで、1匹のメスのシオカラトンボが、移動しながら産卵していました。
それを何度も何度もしていました。
産卵する卵が残っているのか心配になるほどです。
どこかでオスと交尾してからの行動のはずです。
子孫を繋ぐ行動がこんな早い時期から行われていること、発生する時期が早すぎて子孫を作れないだろうと考えていた私の予測が外れていたことを実感したのです。
やっぱり凄いなあとしか考えられませんでした。
(トンボ科 シオカラトンボ属)
カモ撮りこうちゃん