アマサギの採餌は魚ではないらしい

アマサギは夏鳥として春先に蟹江周辺にやってきて、少数は東名阪道の蟹江インター内のコロニーで産卵・育雛しているようです。

私は長い間、サギの仲間の採餌対象は主に、魚などを中心にザリガニやカエルなどを採餌していると考えていました。

ころがアマサギはフナやドジョウを捕るのではなく、畦の叢のバッタやカエルなどを対象にしているようなのです。

春に渡ってきたアマサギは群れのこともありますが、数羽がチュウサギやコサギの群れと行動を共にしているのをたびたび見かけます。

だからフナやドジョウを捕るチュウサギやコサギと同じ獲物を捕っていると思い込んでいました。

ところが観察していると、田んぼの縁を歩きながら畦の叢の獲物を狙っているのです。

田んぼで魚などを狙う他のサギとは行動が違っています。

どの動物も一番好きな食べ物があり、それが得られない時は、そうでもないもので我慢する生きかたをしています。

生きるための知恵でしょう。

また餌になる対象も季節ごとに変化してきます。

そんなこともあってダイサギ、チュウサギやコサギもフナやドジョウばかりでなく、カエル、バッタやミミズも採ります。

でも大好きなのはフナやドジョウではないかと思われます。

アマサギもフナやドジョウを食べることはあるかも知れませんが、本当に好きなのは昆虫類、カエルやミミズではないかと思われるのです。

採餌対象で重なっている部分は当然ありますが、それでも好きな食べ物にはちがいがあるのではないかと思われます。

秋になってアマサギの群れが刈取り前の稲穂に群がってイナゴを狙っていました。

こんな光景はチュウサギやコサギでは見られないものです。

また群れでトラクターで土起こししている後を追いかけて採餌している光景も見かけます。

狙っているのは昆虫の幼虫やミミズではないかと思われます。

最近になってアマサギは、コサギよりも小さいことを知りました。

アマサギが50㎝なのにコサギは61㎝なのです。

これまでアマサギの方が大きいと思っていました。

多分私のアマサギへの思いがそう感じさせていたのかも知れませんね。

(サギ科 アマサギ属)

カモ撮りこうちゃん