カッコウの托卵は悪い行動か
蟹江周辺ではカッコウは見かけません。
天童では決まって5月の20日を過ぎるとカッコウカッコウと鳴き始めます。
東南アジアから来て、ホオジロ、モズ、オオヨシキリなどに托卵します。
そのメスの托卵行動は一瞬で、巣にある卵を一つ飲み込んで産み込みます。
ヒナは少し先に孵化して、元々の卵を背中で巣から押し出して、仮親を独占します。
そして大きな赤い口(超正常刺激)を利用して育ててもらいます。
托卵行動をする鳥は、それぞれ似た色の卵を産む鳥に托卵するように進化してきました。
ホトトギスはウグイス(チョコレート色の卵)に、ジュウイチはコルリやコマドリ(青色の卵)などです。
このような進化の結果を、人間の道徳観で評価するのは少しおかしい感じがしますね。
カモなどの水鳥は、刷り込みという、生まれて初めて見たものの後を追いかける追尾行動が見られます。
でもカッコウなど托卵する鳥は、仮親に刷り込まれません。
本当に不思議です。