ツユクサの子孫を繋ぐ戦略
ツユクサは朝早く咲いて、お昼を過ぎると花は萎れ出します。
その間に受粉しなければなりません。
植物の多くは異なる遺伝子を受け入れる他家受粉戦略を採っています。
環境が変化して今までの遺伝子では対応できなくなると絶滅してしまうからです。
そこで他のツユクサの花粉を受け入れて、自分の子孫にバラエティを持たせようとするのです。
花が咲きだした時のツユクサのメシベは、花びらの外側にでるくらい長いのですが、お昼を過ぎた頃から、メシベが曲がって内側に入り込みます。
他のツユクサの花粉がつけられない時は、仕方なく自家受粉します。
他家受粉を目指しながら、それが出来ないときは自家受粉に切り替えて種を作るという二段構えの戦略を採っています。
因みにツユクサの花は、友禅染の下絵に利用されています。
実際は栽培種の草津名産のあおばなを使っています。
あおばなの色素を和紙に染み込ませ、それを水で溶いて下絵を描きます。
そのあと水に流すと下絵は消えてしまいます。
カモ撮りこうちゃん