ツグミは孤高の鳥と思っていたけど

冬になると畑や土手にツグミが1羽でぴょんぴょんと跳ねながら、ミミズや昆虫などの餌を探している光景が見られます。

ムクドリやヒヨドリはいつも群れで行動しているのに、ツグミは違うようだと思っていました。

私はツグミを孤高の鳥だと勝手に考えていました。

ツグミは沿海州から日本海を渡って冬鳥としてやってきます。

渡って来るときは群れでやってきますが、日本に来てからだんだん小群に分かれながら、最後には1羽で生活するツグミもいるらしいのです。

群れが分かれて1羽になっていくことは理解できますが、4月末か5月初旬に、故郷に帰るときに、どうやって群れとして集まることができるのか、とても不思議で、何かそうできる仕組みを持っているとしか考えられません。

今は焼き鳥の材料はニワトリが中心で、地方によっては豚バラ肉を出すところもあるようです。

昔は焼き鳥の材料は野鳥を使っていました。

私はスズメの焼き鳥を食べたことがあります。

骨ばかりだった記憶しかありません。

でも大きいツグミは、焼き鳥の材料として最適です。

私はツグミを見ると美味しそうだなと思ってしまいます。

何十年も前には、秋口に日本にやって来るツグミの群れを、若狭湾から伊吹山を通って岐阜県や愛知県の山沿いにわたってくるのを、大がかりなカスミ網を仕掛けて、一網打尽にしていました。

それを焼き鳥屋に降ろしていたのです。

その後カスミ網が禁止されたものの、密漁で裁判沙汰になったケースもあるようです。

今では焼き鳥の材料はニワトリになり、ツグミよりは断然美味しくそれぞれの部位を楽しめるようになってきました。

蟹江に帰ってから、福田川の土手を歩いていたら、木々に止まっているツグミの10数羽の群れを見かけました。

11月下旬だったと思います。

私が近づいていくとその群れが飛び立っていきました。

その後、真冬にかけて1羽ずつに分かれていくのだろうと考えました。

永和の雑木林や日光川の土手では、真冬にも関わらず、何羽かのツグミが小群で行動していました。

その群れはムクドリやヒヨドリのように群れ中心というよりは、単に群れている感じなのです。

ただ私が孤高の鳥だと考えていたツグミは、その周りの環境に合わせて群れになったり、1羽になったりしているようです。

知人宅の庭には5月の連休明けまで1羽のツグミが残っていました。

ある日別の1羽を見かけたということです。

するとこれまでいたツグミはいなくなったと話していました。

同じ巣で育った兄弟たちが迎えに来たのかも知れませんね。

6月~7月になると、どこにもツグミを見かけなくなります。

故郷(産卵と育雛のため)に帰っていったのでしょうか。

(スズメ目 ヒタキ科)

カモ撮りこうちゃん

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