南濃町津屋でコサナエかと思ったが、違っているかも知れない!
コサナエかオグマサナエかのオス
コサナエかオグマサナエかのメス
天童在住の時、5月に入るとサナエトンボ科のコサナエを見かけていました。
トンボといっても色々の科があって、その習性や生態がそれぞれ違っています。
サナエトンボの仲間は春から見かけるトンボです。
ヤンマ科やトンボ科では、左右の複眼が顔の上側でくっついていますが、サナエトンボはそれが離れています。
それを見るとサナエトンボと他のトンボの仲間と簡単に区別できます。
サナエトンボの仲間にはウチワヤンマもいますが、ヤンマ科でなくサナエトンボの仲間です。
ヤンマ科のギンヤンマやオニヤンマなどは、とまる時には草や草の茎にぶら下がりますが、ウチワヤンマはシオカラトンボと同じように、枯れ枝などの先端に地面に水平にとまります。
また産卵の仕方なども違うようです。
5月10日に三重県海津市南濃町津屋の南濃梅園に写真撮りに出かけました。
近くには養老の滝のある養老山地が迫り、その東麓にあたります。
その梅園内でトラフシジミ、カワトンボ、ナガサキアゲハなどを撮っていたら、地面にオスだと思われるサナエトンボの仲間がとまっていました。
小型のサナエトンボです。
それを見て、一瞬コサナエだと直感しました。
天童で見ていたコサナエと同じ雰囲気です。
この地方にもコサナエがいるのだと、妙に嬉しくなってしまいました。
そこで写真と動画を撮りました。
その前の4月26日にもコサナエのメスだと思われる写真を撮っていました。
オスの体色は薄いブルー色で、メスのそれは黄色でした。
この地方にもコサナエが分布しているのだなぁと思ったのです。
自宅に帰って「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)を見ると、コサナエの分布は北海道、東北地方から日本海の石川県、琵琶湖西岸から紀伊半島の南部、山梨県と長野県となっています。
私が見かけた養老山地付近はその分布圏に入っていません。
愛知県や岐阜県はコサナエの空白地帯なので、私が見かけたのはコサナエでない可能性があります。
調べているうちに、可能性があるのはオグマサナエという絶滅危惧Ⅱ類になっているサナエトンボです。
サナエトンボの種類を区別するのに、翅胸前面の模様によることが普通です。
私が撮ったオスのサナエトンボを見ると、オグマサナエと思われます。
その前に撮ったメスは、オグマサナエというよりはコサナエにも見えます。
オグマサナエは「平地~丘陵地の、周囲に樹林のある抽水植物の繁茂する水面の開けた池沼。~中略~ 小型のサナエトンボ。翅胸前面の黄条は逆「L」の字型で、胸部側面の黒条は1本。黄色の前肩条がある個体が多いが、全くない個体もみられる。同属種とは、オスの尾部付属器、オスの副性器、メス産卵弁の形状で区別する。」と記されている。
今のところ同定しかねているところなのです。
(サナエトンボ科 コサナエ属)
カモ撮りこうちゃん







