5月29日にアキアカネ成虫を見かけた!
5月29日に見かけたアキアカネ
秋に見かけたアキアカネ
蟹江周辺で見かけるアカネ科のアカトンボといえば、アキアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボ、ノシメトンボなどです。
これらのトンボは秋になると里で見かけるようになります。
これらのトンボは6月頃に羽化してから夏を山で暮らし、秋になると里に下りてくるといわれています。
ところが、私はこれまで6月頃に羽化したアカトンボをほとんど見かけたことがありませんでした。
ただ一度だけ、6月に弥富市の「海南こどもの国」の池近くの叢で、羽化して間もないと思われるアカトンボに出会ったことがあります。
まだムギワラ色でアカトンボという程の色合いではありませんでした。
当時はアカトンボの種類の区別ができなかったので、アキアカネかナツアカネか分かりませんでした。
今なら胸の黒条の線の形で区別できるので、必ずアカトンボの写真を撮る時は、その部分にピントを合わせます。
当時は姿形だけで満足していて胸の黒条は撮っていませんでした。
本には、アキアカネの一生の生態の様子が書かれていますが、本当にそうなのかと、ずーっと疑問に思っていたのです。
その中でアキアカネが4か月以上も生き続けられるのかという疑問がずーっとあったのです。
あのように秋にたくさん見かけるアキアカネなら、春の終わりにもたくさん見かけて良いはずなのになぁとずーっと思っていたのでした。
5月29日に福原輪中に行きました。
その南側は船頭平河川公園の駐車場になっています。
その周辺を歩いていたら、一匹のアカトンボを見かけました。
まだムギワラ色でしたが、写真を撮って胸の黒条を確認すると、アキアカネの特徴がありました。
その一匹でもやったーと思っていたところ、他の何か所かでも同じ羽化したばかりと思われるアカトンボを見かけました。
かなりの数が羽化しているようです。
ここは長良川と木曽川に挟まれた輪中です。
これらのナツアカネはどこで羽化したのか分かりませんが、公園内のハス田には一年中水が入っているので、そこで羽化したのかも知れません。
その後の季節に、これまで公園内を歩き回っていたのですが、アカトンボは見たことはないので、短期間の間に山のオフへ移動していくのではないかと思われます。
長良川の西には揖斐川があり、その向こうは養老山地です。
きっとその山地の方に移動して行くのではないかと推測しています。
何年も写真撮りをしていて、アキアカネを5月29日に見かけたのは初めてで、これまでいわれていたアキアカネの生態が本当なんだなぁと実感したのでした。
(トンボ科 アカネ属)
カモ撮りこうちゃん