ナガコガネグモが巣の網で獲物を狩っていた
8月25日にカヤキリを捕ったナガコガネグモ
ナガコガネグモ
コガネグモ
ジョロウグモ
蟹江周辺を何年か歩き回っていて、よく見かけるクモに3種類いることに気がつくようになりました。
それ以外にもツチグモと思われるクモも時々見かけますが、よく見るクモはコガネグモ、ナガコガネグモ、ジョロウグモの3種です。
この3種のクモは、発生する時期が割りとはっきりと違っているようなのです。
蟹江周辺では6月に川の土手を歩くと、コガネグモが網を張っているのを見かけます。
8月末頃まで見かけますが、その頃になるとナガコガネグモも見かけるようになります。
コガネグモも表の腹に黄色い線が何本かあって綺麗なクモですが、ナガコガネグモはその黄色い線が密に並んでいて、腹が細長い感じでなかなか姿形が良いクモなのです。
このナガコガネグモが主流になってしばらくして、秋口に入る頃にジョロウグモを見かけるようになります。
3種類のクモは季節で重なる時期はありながらも棲み分けている感じです。
私は小さい頃から、ジョロウグモは見かけていた記憶があるのですが、コガネグモとナガコガネグモは見た記憶が全くなかったのです。
コガネグモとナガコガネグモは網を張る時に、網の一部に白いXのカクレオビを作る特徴があります。
そのカクレオビを確認できればコガネグモかナガコガネグモでないかと思って間違いはないと思われます。
見かける時期と姿形の違いで、慣れてくれば瞬時に区別できるようになります。
鹿児島県姶良市加治木町のクモ合戦のニュースを見たことがある人がいるでしょう。
クモ合戦は6月に行われ、使われるクモはコガネグモです。
蟹江周辺で私が見かける時期と一致しています。
8月25日に愛西市の福原輪中の用水路で、ナガコガネグモがカヤキリを巣の網で捕まえていた場面を見かけました。
大きさからいってメスだと思われます。
カヤキリは糸でぐるぐる巻きになっていました。
その傍にナガコガネグモがいて取り付いていました。
ナガコガネグモよりは大きい獲物です。
久し振りの大物なのではないでしょうか。
自宅の庭でもナガコガネグモが巣を張っています。
これは小さいのでオスではないかと思われます。
庭で発生した羽化したばかりのベニイトトンボが網にひっかかりました。
その瞬間ナガコガネグモが傍に来て、幅になった何本かの糸をはいて、一瞬でトンボを巻き付けてしまいました。
それまで網にかかった獲物を一本一本の糸でぐるぐる巻きにしていくのだと考えていたのです。
違っていました。
瞬時に全体を巻き付けてしまったのです。
ベニイトトンボは白い糸の中に取り込まれてしまいました。
カマキリでもそうですが、狩りをするときの緊迫感と獰猛さは、いつも見かけている姿とは全く違います。
ナガコガネグモも同じでした。
これがプロなんだという感じの感想を持ったものです。
(クモ目 コガネグモ科 コガネグモ属)
カモ撮りこうちゃん