サギの飾り羽は本当に美しいと思う
コサギの飾り羽
チュウサギの飾り羽
ダイサギの飾り羽
春になって東名阪道高速道路の蟹江インター内のサギのコロニーでは、期間を経ながらサギたちが営巣・産卵・育雛をしていきます。
その営巣や産卵時期にサギの羽毛がとても綺麗に変わっている個体を見かけます。
これを飾り羽というようです。
羽が細かく分かれてふわーっとした感じで、とてもセクシーです。
このふわっとした飾り羽はオスだけに見られるようですが、今のところ確信が持てていません。
でも飾り羽を見たら、メスは惹かれるだろうなと思うほどチャーミングなのです。
カモの冬に見られるオスの生殖羽は、それまでの様相とは全く違った別人(別鳥?)になると言って良いほどの全体的な変化です。
日本で見られるカモはその生殖羽のときがほとんどなので、地味な羽の時の様子(メスに似ているらしい)はよく分かりません。
それでも10月初旬に来るコガモは、どれもほとんど同じ雰囲気でオスとメスを区別できません。
でも少しずつオスは生殖羽に変わっていくのを観察することができます。
サギの飾り羽はカモに比べると一時的なもので、夏になっても飾り羽でいる訳ではありません。
繁殖期に現れる変化です。
サギによっては他に嘴の色、目の下の色合い、虹彩の色も繁殖期に変化します。
蟹江インター内やその付近の田んぼで、この飾り羽になったサギを見かけますが、今のところコサギ、ダイサギ、チュウサギで確認しています。
サギの仲間は区別するのが難しいので間違っているかも知れません。
またアオサギ、ゴイサギやアマサギも繁殖期に似たようなオスの変化があると思われますが、コサギ、ダイサギ、チュウサギのような飾り羽ではないようです。
アマサギは首の茶色がふさふさした状態のものを見かけたことがあり、それが飾り羽ではないかと思われるのですが自信がありません。
初めてサギのこの飾り羽を見たときにはなぜか感動してしまいました。
普段のサギたちの姿とはまるで違っていて、美しくセクシーだったからです。
自然はこうしたメスへのアピールのために、色々と遊びの道具立てをしているんだなぁと思ってしまいました。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん