今年の冬はセイタカシギを12月からずーっと見かけている!

12月23日 セイタカシギ

12月26~29日 2羽のセイタカシギ

2月に見かけたセイタカシギ

3月7日 タゲリとすれ違うセイタカシギ

数年前の4月下旬に飛島村の田んぼでセイタカシギを初めて見かけました。

その翌年も同じ時期に見かけたので、他のシギ同様に北の繁殖地に移動する途中で寄ったと思っていたのです。

セイタカシギは脚がピンク色でとても長く華奢な感じで、姿も小さいおもちゃのような感じがします。

こんなシギが実際にいるのかと思ったものです。

初めてパンダを見たとき受けた印象と似ているかも知れません。

セイタカシギの写真をフェイスブックに投稿すると、西尾市に住む人から、この辺りで見かけるセイタカシギは鍋田地区が繁殖地で留鳥だと教えてくれました。

どうも伊勢湾一帯に分散して秋から冬を越し、春先の繁殖期になると鍋田地区に集まるようだと指摘されました。

集まっても最初は周辺で過ごします。

というのは猛禽類のオオタカが北に移動するのを待っているからです。

いなくなると鍋田地区内に入って営巣・産卵・育雛をしているとのことです。

弥富野鳥園の写真展に毎年応募していますが、昨年セイタカシギが交尾している写真を投稿している人がいました。

どうして交尾する様子を撮れるのか疑問に思っていたのですが、この繁殖地にでかけて撮った写真ではないかと思われます。

ウィキペディアには「湿地、干潟、湖沼、河口、水田などに生息する。繁殖期は番いで生活し、縄張りを持つ。非繁殖期は小さい群れで生活し、番いを中心とした家族が集まって群れを形成する可能性がある。食性は動物食。長い足で水辺を歩き回り、嘴を斜めに差し込み、昆虫、エビやカニなどの甲殻類、小魚、ゴカイなどを捕食する。脚が長いぶん、干潟などの浅瀬で競合するサギや他のシギ・チドリ類よりも深い場所にまで足を延ばすことができる。採食中は首を振りながら歩く。」と記されています。また生息数は少なく、愛知県では絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)になっています。

昨年12月に飛島村の金魚養殖池でセイタカシギを見かけました。

何度もそこを通りますが、かなりの頻度で餌採りしている場面を見かけました。

正月頃には2羽で餌採りしていました。

その後は1羽しか見かけなくなりましたが、まだ3月になっても見かけています。

なぜここに留まっているのか疑問に思っていますが、採餌中に餌らしいものを嘴に咥えているので、餌が豊富なのではないかと思われます。

池の脇の道路に車を停めて、中から写真や動画を撮っていますが、逃げ出す様子はありません。人を恐れない感じです。

周辺の人たちもセイタカシギを追いやったりいじめたりすることはなく、無頓着な感じです。

このまま春になって鍋田地区に無事に戻れると良いなぁと願っています。

(チドリ目 セイタカシギ科)

カモ撮りこうちゃん