半野生の母ネコについて考えてみた
餌を持ってきた高齢の女性
2020年に見かけた母ネコ(トラ)
2021年3~5月に見かけた母ネコ(トラ)
2021年4月母ネコに甘える子ネコ
2021年4月放り投げたチーズを食べる子ネコ
定点観測地である永和の雑木林には、数年前から半野生のネコが住んでいます。
7年前から通っていますが、当初ネコは住んでいませんでした。
3年ほど前、自転車で来る高齢者女性がネコに餌を持ってきているのを知りました。
女性は私が頻繁にここに通っているのを見かけて、避けるようにしてプラスチック皿に餌を置いていくのです。
ある時女性とかち合って話をするようになりました。
ネコたちに餌をやることが悪いと知っていてやっていると話をしました。
「誰にも言わないでください。」というのです。
私は「こんなこと人に話すつもりはありませんよ。」と応えるのですが、また会うと、また同じことを言います。
その女性の話では、この雑木林に住み着くようになった経緯は、これまでの場所が工事でいられなくなって移動してきたからだとのことでした。
これまでもネコたちに餌をやってきたようでした。
私がこのネコたちを知るようになったのは3年前位です。
ネコたちが半野生というのは毎日餌を貰っていながら、飼いネコのように貰った餌だけで生きている訳ではないからです。
ある時はイナゴやカエル捕って食べています。
餌台を作って野鳥を呼び寄せるのと同じ状況だと思われます。
ほぼ自主的に生活しながら、生きているのです。
このネコたちは多いときは7~8匹ぐらいいたことがあります。
彼らの多くは貰った餌を食べると、田んぼの向こうにある下春日台団地まで遠征していきます。
そこで野良猫のように振舞っているようです。
そうしたネコの中で雑木林から離れないトラネコがいます。
女性と話していてもこのネコがネコたちの母親だといっていました。
私もこのトラネコを長く観察してきましたが、とても落ち着いて賢い猫だなぁと感じていました。
このトラネコは女性がやってくる頃になると道路上に寝そべって待っています。
餌をやる前後に女性が自転車をひいて歩き出すとそれについていきます。
餌を皿に置いて帰るとき、見送りする姿を何回も見ています。
そんなネコだったのです。
私がときどきミニチーズを持って行って、近くに放り投げても一切見向きもしません。
そのチーズは大きくなった子ネコが食べてしまいました。
私とも顔見知りになっていて、道路に寝そべりながら警戒しつつも逃げずにいました。
1昨年の6月過ぎから見なくなりました。その頃衰えている様子が見てとれました。
女性の話では死んでカラスに啄まれたのではないかと話していました。
雑木林のドンで名描だったなぁと思っています。
今雑木林にいるネコたちはその子どもや孫に当たります。
親(トラネコの子)とその子ども(孫)の3匹です。
多くのネコたちは団地に行って帰ってきません。
拠り所の親であるトラネコがいなくなったからではないかと推測しています。
(ネコ科 ネコ属)
カモ撮りこうちゃん