昔はケラで遊んだものだけど!

小さい時はケラをオケラと呼んでいました。

酢(す)をオスと呼んで酢が正式名であるとは思わなかったのと同じです。

社宅の前庭の土を掘り起こすと、ケラが出てきてそれでよく遊んだものです。

体を掴んで「お前のチ〇ポはどれくらい?」と聞くと、逃げようとして大きく前脚を大きく開くので、それをみて大きいとか小さいとか言って遊んだものです。

その当時ケラはそこら中にいて、皆に馴染みのある昆虫だったのです。

その後は余り見かけなくなりました。

先日永和の用水路に魚捕りに行ったときに、脇の叢でケラを見つけて家に持って帰りました。

写真や動画を撮ってから放してやりました。

ケラはバッタ目、キリギリス亜目、コオロギ上科、ケラ科でコオロギの仲間です。

日本大百科全書(ニッポニカ)には「形態は体長三センチ内外、全体は茶褐色で、前脚脛節(けいせつ)は赤褐色。~中略~ 前脚はモグラの手のように鋭いつめを備え幅広く、土を掘るのに適した開掘脚(かいくつきゃく)になっている。~中略~ 生態は成虫、幼虫ともに地表近い地下トンネルを作り、その中で生活する。産卵は五~六月に行われ、幼虫態でほぼ一年過ごし、翌年の秋までには成虫となる。~中略~ 食性は雑食性で、植物の根などを食べる。野菜畑や苗代などでは重要な害虫となる。アカオビトガリバチなどのハチは、特異的にケラを狩る、ケラの天敵である。」と記されています。

他の資料では「地中生活をする上に前翅が短いため飛ばないようにも見えるが、長く発達した後翅を広げてよく飛び、夜には灯火に飛来する。~中略~ 天敵は鳥類、カエル、イタチ、タヌキ、モグラなどである。ことにムクドリはケラの多くいる環境ではケラをよく摂食していることが知られている。鳥が好んで食べることから、江戸時代は江戸城大奥で愛玩用に飼育されている小鳥の餌として、江戸近郊の農村にケラの採集と納入が課されていた。また、幼虫・成虫に産卵し捕食寄生する寄生バチや、麻酔して産卵する狩蜂がいる他、ミイデラゴミムシの幼虫はケラの卵塊を食べて成長する。」と記されています。

これらから地中生活をしながら草の根等を食べることから、害虫という汚名を負わなければならなくなったようです。

特に印象深いのは、江戸時代には大奥のペットの鳥の餌として納入されていたことです。

とても驚きました。

子どもの遊びとして、他の地方では「おまえのお椀(わん)どのくらい」と大きさを問いかけ、ケラの前脚の開き方で大小を判断する遊びが行われていたと記されていました。

女性の胸の大きさを問いかけているようで、私たちが遊んだ同じ範疇に入るものではないかと思われます。

どこでも考える発想は同じなんだなぁと思ってしまったものです。

(バッタ(直翅)目 コオロギ上科 ケラ科)

カモ撮りこうちゃん