ハヤブサの名前が利用される理由とは
ハヤブサの名前は色々なところで利用されています。
古くは太平洋戦争の戦闘機・隼(はやぶさ)はゼロ戦と並ぶ名機でした。
また東北新幹線の一番早い車両名としても利用されています。
何といっても一番印象的なのは、小惑星探査機のハヤブサでしょう。
小惑星リュウグウから岩石を採取して、今年(2020)12月に地球に接近して採取した岩石を投下した後、また別の探査に出かける予定だということです。
なぜハヤブサの名前が、色々なところで利用されるのでしょうか。
ここ4年ほどタカの仲間を観察していて、ハヤブサと同じような猛禽類といえば、オオタカを挙げられるのではないでしょうか。
時代劇に出てくる鷹狩りのタカは、ハヤブサとオオタカが出てきますが、ほとんどがオオタカでした。
鷹匠が鷹を使ってウサギなどを狩るのは、タカの野生の獰猛さを利用して行う狩りです。
その点でいえば、オオタカとハヤブサは甲乙つけがたい存在です。
また見た目の精悍さでもハヤブサとオオタカで遜色はありません。
ハヤブサとオオタカの大きな違いは、飛翔するスピードです。
ハヤブサという名前は「速い翼」が語源になっていて、最高速度は時速290~387㎞といわれています。
それに対してオオタカは40~50㎞程です。
恐らくハヤブサは海上や空中からヒヨドリ、ハトやムクドリの群れ目がけて突っ込んでいくのに対して、オオタカは主に地上の獲物を狙うので、狩りの違いが関係しているのではないかと推測しています。
そのことがあって、鷹狩りのタカとしては、ハヤブサよりオオタカの方がより多く使われてきたのではないかと思われます。
ハヤブサの名前がいたるところで利用される理由は、このように飛翔する速さからではないかと思われます。
当然、連続的にこの速さで飛ぶことはできないでしょうが、それでも新幹線のハヤブサよりは一瞬でも速い時があるのですね。
個人的には、怪傑ゾロのような覆面をしたハヤブサの姿形はとても素晴らしく、魅力的に見えてしまいます。
昔の人たちが、そうしたハヤブサの特性を知っていたことにも驚かざるを得ません。
カモ撮りこうちゃん