珍しいアメリカヒドリに出会った

久し振りにあま市と清須市を流れる五条川に出かけました。

毎年冬にカモが来ていることを知っていたからです。

そこではマガモ、オカヨシガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヨシガモなどの他、オオバンやカワウなどが見られます。

それぞれのカモの数は年によって増減がありますが、今年はヒドリガモの数が異常に多い感じがしました。

そのヒドリガモの中に2019年の冬に見かけた雑種ガモが見られました。

写真を撮って今年のものと比べると同じカモでした。

その様子をfacebookとYouTubeに掲載しました。

私はヨシガモとヒドリガモの雑種だと思っていたのですが、Facebookを見た人からアメリカヒドリとの雑種かも知れないと指摘を受けました。

2日後に五条川に出かけました。

そのときも雑種ガモはいましたが、川沿いに歩いていくと群れの中に見たことがないヒドリガモを見かけました。

顔立ちが少し灰色で、薄い緑色の巴のような紋があるのです。

ヒドリガモの茶色の顔立ちとは違っています。

見た瞬間アメリカヒドリではないかと直感しました。

その写真と動画を撮り、その翌日にfacebookに写真を掲載しました。

すると「典型的なアメリカヒドリの特長を持っています。」とのコメントが入りました。

やっぱりアメリカヒドリだったのです。

2日後にまたでかけたらもうその姿はありませんでした。

川岸で600㍉のカメラで写真を撮っている高齢者と話したら、アメリカヒドリは珍しく五条川の上流で一度だけ写真をとったことがあると話していました。

先日ここで見かけたと話すと驚いた感じでした。

見かけたアメリカヒドリは移動している途中だったのかも知れませんね。

「日本のカモ識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)では「分布図では北米大陸からアリューシャン列島。北アメリカ北部で繁殖。日本には冬鳥として全国に少数が渡来する。河川、湖沼、池、干潟、海岸に生息し、ヒドリガモの群れに一羽で混じっていることが多く、稀に大きな群れに2,3羽混じっていることがあるが、大抵別行動でヒドリガモの群れに溶け込んでいる。つがいで見られることはほとんどなく、ヒドリガモとつがいになっていることが多い。おもに植物食で水面に浮遊する植物片、種子を摘まんだり、芝地に上がり草を啄んだり、港湾で海藻を食べたりする。公園の池で人の与えるパンくずを食べることもある。」と記されています。

羽の様子はヒドリガモと同じで似ています。

アメリカヒドリの傍にメスのヒドリガモがいたので、てっきり番いなのかと考えてしまいました。

どうなんでしょうか。

こうした珍しいカモに出会えるのは連日歩き回っているからでしょうね。

良い写真や動画が取れないことが普通なのですが、たまにこんな幸運に巡り合えるからやっぱり出かけてしまうのです。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん