カワセミ(幼鳥?)が池の水面に突っ込む練習をしていた!
カワセミ
水面に突っ込むカワセミ
餌を捕ったカワセミ
ツバメの幼鳥が餌をもらう
コアジサシの幼鳥が餌をもらう
永和の沼は大きな沼ではありません。
昔の産業廃棄物が捨てられていた場所で、沼の至るところにその残骸が残っています。
それでも沼にはコイ、ヘラブナ、ライギョ、カダヤシやヌマエビなどが住んでいます。
ときどき水面を飛び跳ねているのを見かけます。
他にはたくさんのミシシッピアカミミガメも住んでいます。
その沼でカワセミを見かけます。
広い縄張りがあって飛び回っているらしいので、いつも沼で見かける訳ではありません。
見かけるのは10回に1回あるかどうかぐらいです。
見かけた時は幸運だったと思います。
数日前、沼の西側の水辺近くに行くと、沼の真ん中の突き出た枝にカワセミがとまっていました。
遠くなので写真には撮れませんでした。
そこでビデオで撮影することにしました。
枝から何度も水面に突っ込んで飛び上がってくることを繰り返していました。
餌を捕れている様子はありません。
「飛び込む➡飛び上がる➡枝に戻る」を繰り返しています。
この行動のルーチンを繰り返しているのです。
成鳥なら飛び込んで餌を捕ると思うのですが、見ているカワセミは一向に捕れている雰囲気はありませんでした。
多分餌がいるので飛び込んでいるのではなく、餌の魚やエビがいなくても、こうした行動を繰り返し行っているとしか思えませんでした。
その様子は飛び込む練習をしていると考えると納得できるのです。
こうした練習と思われる行動を、日光川河口付近のヨシの茎にとまっていたカワセミもしていました。
何度も同じように水面に飛び込んでは戻ってくるのです。
こうした練習(?)は成鳥ではなく、幼鳥ではないかと思われます。
鳥のヒナは親の育雛が終わると、巣立ちが起こります。
でも自分で餌をまだ捕ることができずに親鳥から餌を貰います。
体も親と同じ位なのに自立できていないのです。
こうした例は、ツバメやコアジサシの幼鳥で観察しています。
ツバメの場合にはフェンスや電線にとまって、親が餌を持ってくるのを待っています。
近くまで来ると羽をばたつかせてピーピーと鳴いています。
空中で飛びながら、餌を親からもらっている場面も見かけます。
コアジサシの場合は、親と同じように飛んでいるのですが、水面上の大きなホースの上にとまると、親が魚を咥えて飛んで来て口移しで幼鳥に渡していました。
そしてまた餌探しに行く様子を見かけました。
どの鳥も自立するには時間がかかるようです。
今回のカワセミも生まれてから何か月も経った幼鳥でしょうか。
自立して餌を捕れるようになるには練習が必要です。
何度も練習しながら、魚を一瞬で捉える技を習得しなければなりません。
困ったら親が助けてくれる人間とは違って、この技を習得しなければ死んでしまうことになります。
動物の世界は、とても厳しい世界だと思ってしまいました。
(ブッポウソウ目 カワセミ科)
カモ撮りこうちゃん