タンポポのワタボウシについて知ったこと!

タンポポと綿毛

ニガナと綿毛

ノゲシと綿毛

ノアザミと綿毛

ガガイモと綿毛

ガマと綿毛

オキナグサと綿毛

春を過ぎると色々な花が咲き出します。

花が終わるとワタボウシを作る花があります。

何といってもその代表格はタンポポでしょう。

そのワタボウシが風に乗って飛んでいく姿は何か詩情を感じさせるものがあります。

実際のワタボウシが飛んでいく姿を見ると、強風で風に流されて地面に叩きつけられているものもあって、詩情通りにはいかないようです。

蟹江周辺で他にワタボウシを作る植物にはノゲシ(ハルノノゲシ、アキノノゲシ)、ニガナ、ノアザミ、ガガイモなどがあります。

ガガイモ以外はみなキク科の植物です。

しかも何故かアザミの薄紫を除いて黄色です。

私にとって春は黄色のイメージがあります。

今年は何とかタンポポについて勉強しようと思っていたところ、偶然「タンポポ ハンドブック」(保谷彰彦 文一総合出版)を見つけました。

そこに載っていた部分で面白いところを見かけたので、そこからの引用を記しておきます。

「タンポポの痩果には綿毛があります。この綿毛のお陰で、痩果は風に乗って遠方まで運ばれることがあります。タンポポやオニタビラコなどの痩果についている綿毛のことを冠毛といい、これは萼が変形したものです。綿毛で空を飛ぶ種子や果実は、さまざまな植物が知られています。じつは、綿毛にもさまざまな種類があります。例えば、ガガイモの毛は種皮が変形したもので種髪といいます。オキナグサやチングルマなどの毛は、花の後に雌しべが羽毛状になったものです。ガマやヒメガマなどでは、子房の下に生じた長い毛が綿毛になります。ススキなどは小穂の基部にできた毛で風に乗ります。空飛ぶ綿毛はどれも似ているように見えますが、その起源は異なっているのです。風で散布される種子は、小さくて軽いほうがよく飛びます。ところが種子が小さいと、発芽に必要な栄養分が少なくなります。結果として、発芽後の生存率や成長速度が低下します。さらに風に運ばれたところが生育に向かないこともあります。そこで、たくさん種子が作られ、散布される傾向があります。」と記されています。

綿毛になる仕組みの原因は、タンポポやオニタビラコ、ニガナなどと、ガガイモ、オキナグサ、ガマなどそれぞれが違っているようです。

同じ機能的な働きをするものでも原因が違うものを相似といっています。

相似といえばすぐに中学の図形を想い出すのですが、意味合いは違っています。

これまで植物の写真を撮ってきているのですが、花が咲いている場面しか撮っていないことが多く、パソコン内を色々探してみたのですが、なかなか綿毛の写真は見当たりませんでした。

HPに掲載されている写真は、ほぼ全て私が撮った写真です。

ぼけているものや背景がおかしいものもありますが、その点は主旨を理解していただきご容赦くださいね。

(キク科 タンポポ属)

カモ撮りこうちゃん