冬になるとスイセンの花を見かけるようになる!

善太川の土手で見かけた二ホンスイセン?

畑で見かけた二ホンスイセン

畑で見かけたマウントフット?

冬になると善太川河口の土手にスイセンがたくさん咲き出します。

白いハナビラの中に黄色い副花冠があって、その存在を主張しているように見えるのです。

永和の雑木林の一角、民家の庭や畑の一部にもスイセンが植えられていて、スイセンの咲く季節なのだろうかと思っていました。

有名な越前海岸のスイセンの時期も12月半ばから1月末頃までのようです。

他にも淡路島や千葉県房総半島も含めてニホンスイセン三大群生地と言われています。

他にもこの季節にスイセン祭りを行っている場所が多数あるようです。

私はこれまでスイセンをじっくり観察したことはなく、余り印象深い花ではありませんでした。

しかし「ナルシシズム」の語源になったことやニラと間違えて食べて中毒になった例などを知っていたので、敬遠していたのかも知れません。

「毒草を食べてみた」(植松黎 文芸春秋)には「水面に映った自分自身の姿に恋いこがれ、永遠に結ばれたいと湖に身を投げてしまった。そのあとにスイセンの花が咲いた、というのが神話の話であるが。」となっています。

また「スイセンの毒成分であるコリンとシュウ酸カルシウムは、口にすると吐き気を催すだけでなく、葉や花を切ったりしたときに汁がつけば、ジンマシンのようなヒフ炎をおこすことがある。しかし、どういうわけかヒフ炎をおこすのはいつもフサザキスイセンで、ラッパスイセンやキズイセンといった他の種類には反応が出ないという。~中略~ ニホンズイセンそっくりだと思っていたら、どうやらフサザキスイセンがルーツではないかといわれている。」となっています。

土手や雑木林などで見かけるスイセンはニホンスイセンで、その元はフサザキスイセンだと思われます。

しかし、今のところそれぞれがまだ同定できないままでいます。

12月24に善太川新大井橋付近の畑で、スイセンが咲いているのを見かけました。

そのスイセンがフサザキスイセンかニホンスイセンかは分かりませんが、真ん中の副花冠が黄色いのがスイセンだと思い込んでいたので、スイセンが咲いているのだなぁと思って写真を撮ったのです。

その近くに副花冠が白いスイセンが何株か咲いていました。

それを見て吃驚したのです。

副花冠が脱色したものに違いないと思いました。

こんなスイセンは初めて見ました。

「井戸端会議で花咲かせ」には副花冠が白いスイセンをマウントフットと言い、「白花の有名な品種で、とても綺麗で清楚ですね。副花冠は咲き進むにつれてクリーム色から白へと変化していきます。」と記されています。

畑に意図的にスイセンのこの品種を植えているのではないかと思われます。

他にも副花冠がサーモンピンクのものもあるようです。

これらはヒトによる選択的な品種改良によるものだろうと思われます。

(ヒガンバナ科 スイセン属)

カモ撮りこうちゃん