今年の冬もタゲリの群れが飛島村にやってきた!
タゲリの様子を窺うケリ
並んで休む(寝る時も)タゲリ
タゲリの群れが飛ぶ
タゲリのあれこれ
ここ4年程タゲリの群れが飛島村にやってきています。
昨年の初見は12月21日でした。
今年は12月30日で1週間ほど遅くやってきました。
12月半ばから来ていないかと周辺を巡回していました。
ずーっと見かけなかったので、今年はもう来ないのかと諦めていたのですが、やはりやってきてくれました。
越冬する鳥類の戦略は保守戦略だと思われるので、来てくれると予想通りだと嬉しくなってしまいます。
来た当初は日本海を越えてやってきているせいか、動きが悪く休んでいるタゲリが多いように思いました。
繁殖地は「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)によれば、沿海州からユーラシア大陸となっています。
多分偏西風に乗って高い高度で移動して来るのではないかと思われます。
数千キロの旅をして飛島村にやってきたのだと思われます。
もしそうだとしたら、そりゃー、疲れているのも納得できますね。
ウィキペディアには「夏季にユーラシア大陸の中緯度の広範囲の地域で繁殖し、冬季はアフリカ大陸北部やユーラシア大陸南部等で越冬する。2011年3月27日にモンゴル国から飛来したカラーフラッグの足環(2008年7月31日に装着されたもの)が取り付けられた個体が、日本の石川県加賀市の柴山潟で確認された。日本には冬季に越冬のため本州に飛来し(冬鳥)、中部地方や関東地方北部で繁殖した記録もある。北海道と東北地方北部では旅鳥。」と記されています。
来た時は数羽がカラスに追われて逃げ回っていましたが、降りているタゲリはそんなことお構いなしで畑で休んでいました。
広い西尾張の中の、この飛島村に毎年来ることに驚いてしまうのです。
多分大きな群れで日本にやってきて、そこで家族単位に分かれて、毎年越冬する場所に移動するのではないかと予想しています。
去年見かけたタゲリの数はおよそ30羽弱でした。
今年やってきたタゲリの数は25羽前後でした。
ほぼ同じ数のタゲリの数です。
最初見かけた当初は15羽前後の群れでしたが、昨年は30羽前後に増えていて驚いたものでした。
去年と今年で繁殖地での産卵が上手くいかなかったのか、他に来ている数を見落としているのか分かりませんが、数が余り増えている様子はありませんでした。
昨日(1月7日)も午後三時過ぎに見かけたのですが、タゲリは休んだり寝る時には、畑の溝で並んで座り込みます。
他の鳥ではこうした習性は見たことがありません。
とても面白い習性だと思います。
飛来した当初は警戒心が強いのですが、少し経つと薄れてくるようで、逃げるにしても遠くにはいかなくなります。
そんな行動をも愛着を感じる理由かもしれませんね。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん